アゼルバイジャンとアルメニアの戦争はすぐやめるべきです。結果は殺人と町の破壊です。アゼルバイジャンとしてはナゴルノ・カラバフ地方のアルメニア人をアルメニアに追い出せば問題は解決と考えるでしょう。アルメニアとしては同地方をアルメニアに併合すれば問題は解決と考えるでしょう。これは戦争の原因になります。
話し合いで国境を動かせる場合を除き、国境は動かせません。そんなことをすれば戦争になります。したがって現実的な問題解決方法は、同地方に住むアルメニア人が、やはり同地方に住むアゼルバイジャン人と話し合い、双方争いの原因を除去する工夫努力をすることが最善です。しかし同地方ではアゼルバイジャン人がマイノリティーのようです。非常に問題は深刻です。双方の反感を除去し、平和に共存することができるかわかりません。マジョリティーのアルメニア人が政治において支配的のようです。アゼルバイジャン人の反感をどうやって減らすかはアルメニア人側の責任が大きいと思います。
共存する工夫努力は無駄ということであれば、居住地を分けるような大胆な政策が必要です。これも非常にむずかしい対策ですが、争いを続けるよりは人々のためになる望ましい対策です。アルメニア国境に接する地方をアルメニアに割譲し、ナゴルノ・カラバフ地方に住むアルメニア人がそこに移住する方法があります。やってやれない方法ではありませんが、アゼルバイジャンにそれができるか、ナゴルノ・カラバフ地方に住むアルメニア人が受け入れるかどうかわかりません。
争いは続きそうです。
個人が幸福に生きるかどうかは、国の問題でもありますが、国は完全ではありません。個人の問題でもあります。他民族と争いながら生きるなんて幸福とは言えません。戦争に勝って自分の土地を守るという考えは死ぬ覚悟がないとできないことです。現在の自分の土地を自分の固有の土地と考えず、生活改善を重視して移住することは人生を幸福にする重要な選択肢だと思います。アゼルバイジャンに住むアルメニア人は、アルメニアに移住することも考えた方がいいと思います。
本当に可哀そうな民族は、国なき民族で他民族から迫害を受けている場合だと思います。自分の国を建国すると言っても非常にむずかしいことです。ユダヤ民族が国なき民族でしたが、第二次世界大戦戦勝国の支援を受けてパレスチナにイスラエルを建国したが、建国に無理があって戦争また戦争を続けており、いまだに国に平安は訪れていません。クルド民族は建国を求めて悪戦苦闘していますが、既存の国の国境ができてしまっており、国境の変更は容易ではありません。