Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

気仙沼支援学校へ作品寄贈

2012年07月02日 | 絵を通してできること
昨日深夜に東北の旅から戻りました。

グループ銀河さんの支援コンサートに参加させて頂き、宮城県立気仙沼支援学校の子供たちへ作品をお渡しすることが出来ました。

授業の合間の短い時間でしたが、コンサートに一緒に参加されているグループ銀河や気仙沼の子供たちの笑顔がとても印象的でした。

動物が好きな子供たちが多いと思い、優しい表情の動物がたくさんいる、楽しんで見て頂けるような作品を選んできましたが、これから毎日の学校生活の中で目に触れて、少しでも癒しの時間になってもらえればと思います。

学校の先生のお話では、支援金などはまだまだ回ってきておらず、このような直接的な支援はまだまだ求められているということをお聞きしました。

これまで募金活動を中心にやってきて、絵を贈るということは本当に支援になるのかと不安でしたが、実際に学校の方達にお会いして作品を喜んで受け取って頂けてほっとしました。

このような機会を与えて下さった支援学校の先生方、橋渡しをして下さったグループ銀河代表の和田先生に本当に感謝です。









学校から金沢へ向かう前に、気仙沼や陸前高田の被災地を訪れました。

テレビの映像では瓦礫の山や流された家の跡などが多く映されることが多いですが、周りの山や海の風景が静かで本当に美しい町です。

流された家の跡と美しい自然のあまりに対象的な風景に、なんで?という印象が強かったです。

1年3ヶ月あまりが経ちましたが、まだまだ復興しているとは言えない状況です。

仮設のお店で頑張って営業していらっしゃる方達の明るさには本当に励まされました。

早く被災地の復旧が進み、多くの人たちの笑顔が戻ってくることを願うばかりです。

車で訪れた場所ではナビ通りにほとんど通れましたので、お時間があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ボランティアだけではなく、観光だけでも復興につながると思います。







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8 コメント

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Unknown (和田啓子(グループ銀河))
2012-07-04 22:37:25
銀河の和田啓子です。こちらこそ気仙沼では大変お世話になり有り難うございました。先生が贈呈した絵は、西野夫妻の優しさと共に気仙沼支援学校を守り続けるでしょう。ホテルは瓦礫処理のボランティアでいっぱいでした。自分には何ができるだろう?何をしなければならないのだろうか?・・・多くを考えさせられた気仙沼遠征でした。広い世界、長い時代の中で銀河の仲間と共に西野先生と出会えたことに心から感謝したいと思います。西野ご夫妻、本当に有り難うございました。
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Unknown (西野健太郎)
2012-07-04 23:20:50
>和田先生

コメント下さりありがとうございます。
こちらこそ素晴らしい出会いと経験を与えて下さりありがとうございました。
これからの人生でずっと語り継いでいきたい、語り継がなければいけない、そんな経験でした。

陸前高田も瓦礫の山が至る所に残っていました。僕が泊まっていたホテルも先月再会されたばかりで、ボランティアでいっぱいでした。まだまだ支援は必要とされていることを実感しました。

なかなか東北へ足を運ぶことはできませんが、絵を通して出来ることを続けていきたいと思っています。
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Unknown (なつ)
2012-07-14 00:07:25
はじめまして。
私は美大で油絵の勉強をしていて、将来画家を目指しています。
西野さんの画家としての姿勢、とても尊敬しています。

美術作品はいくらで売れるかとか、どれだけ有名かとか、世間ではそういうことばかりが注目されたり、画家の仕事はただ自分の表現を追求することだと思っていました。
でも西野さんのように、絵で社会の役にたつことが出来ると分かり、画家を目指す目標がひとつ増えました。

でもそれには人を説得できるだけの画力が必要です。
私には西野さんのような人の心に訴えるような作品はあまだ描けませんが、もっと技術を磨いて、いつか人の役に立てるような画家になりたいと思います。

勝手なことばかり書いて申し訳ありません。
感謝の気持ちを伝えたいと思いコメントさせて頂きました。
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Unknown (西野健太郎)
2012-07-14 23:28:38
>なつさん

コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません、、

この活動を通して、そのように感じて下さってとても嬉しいです。
一人で出来ることは限られていますが、活動をお伝えすることで、同世代や若い方が自分もやりたいと思って行動をして下さり、それが大きな力になってくれればと思ってブログなどに書いています。

画家という職業が社会の中でどのような役割を担っているのかというのははっきりとした答えはありません。
それが分かりにくい職業でもあると思います。

仕事として絵を描くのは食べていくためという理由もありますが、それだけでは仕事とは言えないと思います。
自分の表現を追求していくことも大切ですが、それがどれだけ社会の役に立てるのか、それを考えていくことも画家としての仕事だと思います。

社会の中での役割が分かりにくい仕事だからこそ、やる気さえあれば、いろいろな可能性を持っている職業でもあると思います。
いくらで売れるかとか、どれだけ有名かとか、絵はどうしても仕切りが高いイメージがありますが、音楽や映画のようにもっと身近に感じられるものになって、人に勇気や元気を与えられるような作品を描きたいと思っています。

音楽や映画のように一度に多くの人を感動させるというのは難しいかもしれません。
一人の方のために絵を描き、その方が絵を家に飾って、毎日その絵と向き合っていくうちにその絵が家族のようになってその人の人生を豊かにしてくれれば、それは画家として幸せなことです。
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Unknown (織絵)
2012-07-15 23:41:40
私も西野先生の作品に出会い、絵画は言葉では現せない、愛情や絆をこんなにも伝えられるものなんだと、とても感動しました
そして大切なもの守るために強くならなければ、と考え方も少し変わりました
新作のフクロウもとても楽しみですo(^-^)o

そして、なつさん
この場をおかりして、伝えて良いのかわかりませんが、なつさんがすばらしい画家になるのを楽しみにしています
油絵の勉強頑張ってくださいm(_ _)m
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Unknown (なつ)
2012-07-16 00:16:37
丁寧なお返事を下さりとてもうれしいです!
将来のいろんな不安もありますが、夢を追いかける勇気を頂きました。
本当にありがとうございます!

そして織絵さんにも励ましのお言葉頂いてありがとうございます。
がんばります!!
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Unknown (西野健太郎)
2012-07-16 09:34:53
>織絵さん

コメントありがとうございます。
いろいろな方との出会いをつなげてくれる作品には本当に感謝です。

新作のフクロウを楽しみにしていて下さって嬉しいです。
3作品同時進行で、筆を使ってまだまだフクロウの羽と格闘中です。
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Unknown (西野健太郎)
2012-07-16 09:48:16
>なつさん

こちらこそありがとうございます。
僕も学生の頃は画家になれるか不安で、いろいろな分野をかじって回り道をしていましたが、今思うと
その経験が新しい表現に結びつくアイデアの種になっていたり、すべて今の仕事の肥になっています。

織絵さんのお言葉をお借りしますが、絵を描くのを楽しんで、勉強頑張って下さい!
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