有道ブログでとりあげられていた成田税関の記事を
Japan probeでも取り上げています。
有道ブログで日本バッシングのネタに使われるのはめずらしくないが、JapanProbeでも取り上げたのは少し意外でした。しかし、コメントはついていません。投稿内容は多少抑制がきいているものの、一歩間違えれば、大事になるかもしれないのに、これでは甘すぎないか、といった雰囲気です。
確かに公務員による業務違反について、われわれ一般人が罰則が軽すぎると思うこともしばしばあります。その意味で職務の罰則規定が甘すぎるという批判ならわかります。
しかし、犯罪を犯せば、刑事罰があり、刑事犯罪ではなかった以上刑事罰を科すことはできません。
そして、刑事罰でもなんでも人権侵害の危険のみで重く罰することはできません。
車を運転すると人が死ぬかもしれませんが、だからといって、運転を罰することはしないし、酒酔い運転をすればやはり事故で人が死ぬ危険はあるものの罰しても、死刑にすることはしない。
で、職務規程違反ということになると、多分、その怠慢に応じて口頭注意とか、減給、職務一時停止などになるわけでしょう。犯罪を犯していないのに解雇するというのは、かえって。解雇権の濫用になる。
とすれば、職務規程に応じた罰を与えざるをえず、今回の処分に収まったのではないでしょうか?もっと減給しろ、とか、もっと停職期間を長くしろ、とかいうことはいえる。しかし、その場合にはやはり規則がなければならない。法律・規則なくして罰なし、ということでなければ、法治主義ではない。
ここらへんの概念整理ができていないと、批判もあやふやなものになってしまうような気もします。