Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

オフショア口座の開設(2)

2006年11月27日 | グローバル投資
 オフショア口座の開設に当たってまず第一に考えなければならないのはどこのオフショア銀行の口座を利用するかという点である。オフショア=海外と考える人がいるようだが、オフショアと海外のオンショアバンクは異なる。いわゆる、オフショアバンクと呼ばれるものはマン島、ジャージー島、ガンジー、ケイマンなどが有名である。米国、カナダ、オーストラリア、欧州地域の銀行はオンショアと呼ばれる。オフショアバンクの特徴としては金融取引が基本的に非課税であることが多い。香港などはオフショアとは厳密にはいえないものの、香港の銀行は配当、キャピタルゲイン課税がないことからオフショアに含めることもある。

 香港に証券会社の口座を保有しているので、香港も検討したが、やはり本格的なオフショア口座を持ちたいので、ジャージー島にあるアビーインターナルショナルオフショアに口座を開設することにした。ジャージー島は英国領であるが、独自の議会を持ち、金融所得に関しては非課税である。アビーインターナショナルは英国のアビーナショナル銀行のオフショア銀行部門である。アビーナショナルは英国第6位の商業銀行で、英国本土に741支店を有し、2500のATMネットワークをもつ。モーゲージ分野では英国第二位の銀行である。ローン残高は996億ポンド(20兆円)及ぶ。同行は1849年にNational Fereehold Land and Building Societyとして設立され、1944年にAbbey Rodad Building Socityと合併してアビーナショナルとなった。Building Societyというのは英国独特の金融機関形態でモーゲージなどを主体にビジネスを行っている金融機関である。1989年にはBuilding Societyとして最初にロンドン証券取引所に上場した。2004年にスペインのBanco Santanderに買収され今に至っている。Banco Santanderはご承知の通りスペイン最大の金融グループであり、40カ国以上で銀行業務を行っている。

 巷にはいくつもオフショア口座に関する解説本がいくつも売られており、私もそれを参考にとりあえずアプリケーションフォームの請求をインターネットのホームページ経由で行った。この項ではアビーの宣伝するのが目的でないのでURLは特に載せない。ヤフーやグーグルで検索すれば簡単にみつかるのでそれを参考にしてほしい。最初にホームページにアクセスするとどこから申し込むのか分かりにくくなっているが、まずは「Find account」と書いてある下にいくつかのサービスが書かれており、そのうち「Gold」と書いてある部分をクリックする。アビーのサービスは「アビーゴールド」が基本のサービスで、それから様々なサービスをチョイスできるようになっている。クリックすると「ゴールドアカウント」のサービスの説明が書いてあり、一番下の「Apply」をクリックするとオプションが2つ書いてある。最初のオプションは郵送による資料請求、二番目はインターネットからアプリケーションフォームをダウンロードしてそれを自宅で印刷して申込書を郵送する。とりあえず郵送で請求した。請求するとほぼ一週間くらいでフォームが届く。受け取ったときは結構早いと感じたが、実はその後の口座開設まで結構時間がかかることになる。実際にはもう口座は開設されているのだが、申し込んでからアクセプトされるまで1ヶ月以上かかった。また、これは蛇足だが、資料を受け取ってさらに一週間すると資料請求に対するお礼の手紙が来る。それは結構好印象なのだが...

拍手する
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オフショア口座の開設(1) | トップ | オフショア口座の開設(3) »
最新の画像もっと見る

グローバル投資」カテゴリの最新記事