田植え準備の始まる頃にトウモロコシ畑が現れる。
毎年のことだからいつの間にか伸び始めたトウモロコシを見ると
また暑い夏が…と思う。
その前に、暫くは梅雨の季節を過ごさなければいけない。
▲ 間隔を開けないで植えるのは効率よく収穫するためだけではないそうだ。
他花の花粉を貰えるようにと、トウモロコシは密集状態で栽培される。▼
▲ 目立つのは雄花序、円錐形に花序が延びて四方に花粉をまき散らす。▼
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▲ おしべが花粉を飛ばし始めて、暫くしてめしべがのびる。
花粉を飛ばす頃に水不足だと花粉の量も少なくなるから収量に影響が大きいそうだ。▼
▲ めしべは茎の下の方に隠れているけれど、午前中には花粉が飛び、量が多ければ確実に受粉する。▼
▲ 近寄ると無数の短毛、腺毛も混じって賑やか。
この一本がトウモロコシの一粒。▼
▲ めしべの集まりの上におしべの集まり、効率よくおしべの花粉は下に舞い落ちる。▼
▲ 受粉しためしべだろうか、茶色く萎れ始めている。▼
▲ 時には雄花序の中に、このような不可思議なトウモロコシも見かける。▼
トウモロコシ(玉蜀黍) イネ科トウモロコシ属 Zea mays
(2019.06.10 松江)
【「嶽きみ」と言う名のトウモロコシ】
トウモロコシは寒冷地で栽培されたものほど、糖度が高いそうで
青森。岩手山麓で栽培されるものには「嶽きみ」の名前で売り出されている。
毎年それを頂くのだけれど、トウモロコシご飯にすれば美味しい。
「きみ」は津軽言葉で「きび」の意味だ。
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今年のトウモロコシの花
トウモロコシ…色々な呼び方がありますね。
子供たちは小さい頃は「トウモコロシ」そんな呼び方でした(^▽^;)
色々見させていただきました。
トウモロコシの細かいところが良くわかりました。
それにしても雄花序の不可思議なトウモロコシ…初めて見ました。
びっくりです。こんなことってあるのですね。
いつも注目していたのは雄花序でした。
今年は綺麗な絹糸のような雌花序・・・こんなに素敵なことになっていたのですね。
こいもの画像では少しもわからなかった「もやっ」としたところは短毛だったのですね。
腺毛もまじってきらきらだったのですね~~~♪
来年はもう少し丁寧に見てみたいと思います。
ところが、子どもの頃はトウモロコシが言えずに「トモコロシ」でしたから大笑いされていました。
関西では「南蛮黍/なんばんきび」、略して「ナンバ」と呼び習わしていました。
花は確かにほんの一時期しか見られないので
おしべの花粉が風に飛ぶサマは撮りたいな…と思いますが果たせていません。
今年は全く画像には残せませんでした。