携帯電話業界ブログ

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スマートフォン、米国市場で競争激化 3強しのぎ削る

2010-08-14 | 市場動向/欧米



 米国でスマートフォンの新商品発売が相次いでいる。

 シェア首位のリサーチ・イン・モーション(RIM、カナダ)が12日にタッチパネルを搭載したブラックベリーを投入。米アップルのiPhoneや、米グーグルの基本OSアンドロイドを搭載した商品との競争が激化しそう。


●3強しのぎ削る

 RIMの「ブラックベリートーチ9800」は同社の特徴である操作性が高いキーボードに加え、画面に触れて操作するタッチパネルを搭載する。

 1999年にブラックベリーを発売したRIMは、電子メールの利用が多いビジネス客を中心に支持を広げてきた。ただここ数年はアップルなどに追い上げられており、商品力の強化が急務だった。

 米調査会社のニールセンによると、今年4-6月期の米スマートフォン市場におけるRIMのシェアは33%。米モトローラなどが販売するアンドロイド搭載商品が27%、アップルが23%と続く。

 1年前はRIMが市場の半分近くを握る状態だったが、RIM、アンドロイド陣営、アップルの3強がしのぎを削っている。

 従来型の携帯電話はコモディティー(汎用品)化が進み、米市場のシェア上位5社うち、サムスン電子とノキアの携帯電話事業は4-6月期に営業減益。

 LG電子は営業赤字となった一方、価格を比較的高く設定できるスマートフォンの販売が堅調だったモトローラとRIM(3-5月期)は増益を確保した。


●競争激化

 ただ、米ヒューレット・パッカード(HP)が米パームを買収してスマートフォンへの本格参入を狙うなど、成長市場をめぐる競争は一段と激しくなる見込み。

 アラブ首長国連邦(UAE)などがRIMの電子メール機能を制限する動きを見せるなど波乱要素もある。

 今後は商品の性能に加えて、端末に取り込んで使うアプリケーションソフトを充実させるなど、ハード、ソフト両面の強化が競争を勝ち抜くカギになりそう。




【記事引用】 「日本経済新聞/2010年8月5日(木)/11面」


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