米国の無線通信業界団体CTIAがまとめた2011年の米の携帯電話産業は、加入者数が同年末で3億3159万で、前年より7%増加した。
データトラフィック量は、スマートフォンなどの増加により8667億メガバイトで同2.2倍。スマートフォンと無線対応のPDA合計では1億1150万台が稼動中で、同43%増加している。
●設備投資増額
データトラフィック量増大に対処するため、携帯電話各社は第3世代(3G)サービスから4Gへと通信綱をアップグレード、エリアカバー拡大のための基地同増設などインフラ拡充のための設備投資も増額中。
11年の携帯各社の設備投資額は総額253億ドルで、前年比2%増、米国では01年からの11年間で計2460億ドルが携帯通信網拡充に投じられたことになる。
米国政府に支払われた周波数のオークション代は、この額から除外されている。
加入者増とデータトラフィック増に対応して各社とも基地局の建設を強化、11年だけで過去最高の3万299カ所増やし、全国で計28万3385の基地局が設置されている。
11年末時点の1人当たりの平均支払い額は月47ドルとなり、この11年間では最低額になった。
【記事引用】 「電波新聞/2012年4月18日(水)/1面」