
現在、全日本や各団体で大活躍しているTAKAみちのくがWWF(現WWE)で過去に所属していた事はご記憶の方も多い事だろう。しかし、本来WWFがライトヘビー級の目玉選手として出場要請していたのは彼ではなく、ザ・グレート・サスケだった事は結構忘れがちである。
自分の実力を100%発揮できる相手としてサスケ自身がチョイスしたTAKAだったが、ビンス・マクマホンJrはじめWWF首脳陣の目に留まったのが彼ではなく、引き立て役のTAKAだったとは何と言う皮肉だろう。
ゴング誌でこの試合のグラフを掲載した号を見たときは「サスケ凄ぇな」と感動したのだが、その次の号を読んだときTAKAと契約を結ぶと書かれていて正直「何じゃそりゃ?」だった。
そしてこの2007年になって、動画共有サイトでこの試合を始めて目にしたのだが、何となくWWF首脳陣の、というかアメリカの普通のプロレスファンの視点がよぉく分かった気がした。
まず、サスケが黒づくめの衣装でヒールっぽい。にもかかわらずファイト内容はベビーフェイス的なのでどうしたらいいのか分からない。おまけにキック技なども多用している為ますます役柄が曖昧なのだ。それに対し、TAKAは終始ヒールファイトに徹し、感情豊かに客を煽っていくのだからどちらが分かりやすいのか一目瞭然だろう。あくまで地元・日本でやってきたファイトスタイルをそのまま押し通した結果がこの評価だったのだ。



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