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『HELL COMES TO FROGTOWN』を観る

2013年05月20日 | その他の映画、テレビ
 先日YouTubeを眺めていたら、“変な”映画の予告編を発見した。画面に登場するのはカエル面の怪人、貞操帯みたいなのを付けたロディ・パイパー、そして例のカエル男たちを素手で倒すビッチ風衣装の女性……「何じゃこれ?」私の心は“怖いもの見たさ”で一杯になった。多分一般の映画ファンなら絶対トキメかないと思いますケドね。
 検索してフルサイズの動画を発見・鑑賞した後―――「うーん、予告編以上の物がないなぁ……」分かってました。くっだらないのは分かっているんですケド、ついつい《ヘンな映画好き》としては見ずにはいられないというか……存在を知っちゃった以上は無視できなかったというか。
 1980年代、劇場・ビデオ・ケーブルテレビ向けに多量に作られたB級SF映画のひとつ、それが今回の物件『HELL COMES TO FROGTOWN』(1987)だ。(ちなみに日本でもビデオリリースされており、邦題は『SFヘルスラッシャー』という……らしい)

          

 内容は、例の『マッドマックス』や『北斗の拳』と同じく核戦争後の世界を舞台に、ミュータントの居住区《フロッグタウン》に街の支配者のハーレム要因として連れ去られた女性たちを救うべく、政府より派遣された腕っぷしも強い美人医師スパングル(『コナン・ザ・グレート』のサンダール・バーグマン)、女兵士、そして筋骨隆々の荒くれ者・サム(R・パイパー)の3人が忌まわしき《フロッグタウン》に向かい救出活動を開始するというもの。
 面白いのは“犯罪者”であるパイパーが、政府の人間である彼女たちから逃げ出せないよう装置を着用されていて、バーグマンの持っているコントローラーによって局部に激痛が走るように仕掛けられているのだ。孫悟空じゃあるまいし、よくそんな馬鹿馬鹿しい事考えるよなぁ米産プログラムピクチャーって。

          
          

 ただ惜しいのは、主役級でアクション担当であるはずのパイパーにこれといった見せ場がないという事。格好よく銃器をぶっ放すわけでもなく、プロレスラーらしく派手な格闘シーンがあるわけでもない。これじゃあ何の為に彼をブッキングしたのかよく分からない!むしろ大活躍なのはバーグマンのほうで、カエル男を殴る蹴る、ダンサー出身らしくセクシーなダンスを披露するわでツンデレ大全開である。画面映えも(どっちかといえば)童顔のパイパーよりも強いので、こりゃ彼女メインでいいんじゃね?とも思った。

          
          

 カエル男のモンスタースーツをクリエイトしたのは『ガイバー』等で知られるスティーブ・ワン。スーツの皮膚感が相変わらず素晴らしい出来であります。しかし国内盤ビデオも廃盤になってるだろうし、DVD化も望めないので(海外だと単品と『デフ・コン4』とのカップリング盤あり)どうしても高画質で観たいっ!英語でも構わないっ!というのでなければ、今ならYouTubeで楽しめますので一度お試しあれ。


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