HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む⑨ 『ザ・フェイス』

2022年06月27日 | 海外コミックス
多種多様な面持ちや形態をした、スーパーヒーローたちが跋扈するアメコミの世界。みるからに「いいもの」な容姿なのが大多数ですが、中には変化球を狙って一見悪役→実は正義の味方、なヒーローもまれに存在します。


1940年に登場した【ザ・フェイス】は悪魔のようなマスクを被り、闇に蔓延る悪者たちを推理力と体力を駆使して懲らしめるという、パッと見「こっちの方が悪そうじゃん!」とツッコミを入れたくなるような怪人…いや快人でなのです。まぁ我が国にも黄金バットという、悪者顔のヒーローが存在する事ですし、あまり強くは言えませんが…😅

見た目で悪人をビビらせるダークヒーローというキャラクターには、バットマンという偉大な前例(登場初期は特に)もあるので、ザ・フェイスもバットマンの亜流とみられがちですが、あまりにも怖すぎるその面のおかげで、パクリではない唯一無二の存在となりえたのでした。


初出:『ビッグ・ショット・コミックス』1940年5月号

 

 

 

DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む⑧ 『ミス・ビクトリー』

2022年06月21日 | 海外コミックス
941年にアメリカが第二次大戦へ参戦を表明するや、エンターテインメント系出版物には規模は違えども《戦争》が絡んてくる事となります。ド直球ないち兵士の戦場での英雄譚(陸空海問わず)は当然として、悪事を働く街の犯罪者を懲らしめていた探偵系ヒーローたちも、ナチのスパイや日本兵らを相手にするようになるのでした。

バルブ雑誌ですらこの状況なので、読者年齢の低いコミックスもまた然り…であって、読者の戦意高揚や、親に軍事公債を買ってもらうよう仕向けたりと、立派に役立っていたわけです。


そしてこの年、「愛国者」をこれ以上ないほど具現化したスーパーヒーローが登場します。そう、キャプテン・アメリカです。彼の成功は愛国者ヒーローたちを次々と世に送り出しますが、その波は男性だけにとどまらず何と女性ヒーローも現れました。今回の【ミス・ビクトリー】もそのひとりで、有事でありながら私腹を肥やさんとする売国奴たちをぶちのめす彼女の姿はまるで、同じ年に登場する事になるワンダーウーマンの前座ですね。

初出:『キャプテン・フェアレス・コミックス』1941年8月号




DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む⑦ 『ザ・ウェブ』

2022年06月16日 | 海外コミックス
アメコミが誕生して以来、数え切れないほどのスーパーヒーローが街の凶悪犯罪や国家の一大事から市民を守ってきました。頭の中で読者が、そしてクリエイターたちが思い浮かべる《正義》を具現化したものであります。
スーパーマンやバットマンといった、メジャー出版社が生み出したヒーロー像は、それがそのまま幾多の新ヒーローの雛型となり結果、多種多様な(コスチュームを着た)スーパーヒーローたちが登場し、コミックス市場で生き残りを賭けるわけです。

今回は、最も多くヒーローたちが現れた1940年代… 第二次大戦時に登場したスーパーヒーローのひとり、【ザ・ウェブ】をご紹介しましょう。


ジョン・レイモンドは犯罪学の講師であり推理作家であるが、ひとたび犯罪が起これば、蜘蛛の巣をイメージしたコスチュームのクライムハンター、ザ・ウェブへと変身する。彼の生徒であるローズ・ウェインと共に、日本の工作員やナチのスパイらを相手に闘いを繰り広げるのです…

《蜘蛛の巣》繋がりという事で、後のスパイダーマンを思い起こさせますが、特に蜘蛛の糸を指から出したりする事はなく、並外れた推理力と格闘術で敵と対峙するバットマンタイプのヒーローなのです。

コミックスは『ジップ・コミックス』なる雑誌にて掲載されていましたが、一年ほどで終了してしまいます。

これまたしぱらくは「忘れられたヒーロー」でしたが、1960年代後半に、キャラクターの権利を持つ出版社から発行されていた雑誌にて復活するのでした。復活後のウェプの活躍もなかなか面白いので、またの機会に紹介したいと思います


初出:『ジップ・コミックス』1942年7月号















DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む⑥ 『海が紅く染まる夜』

2022年06月10日 | 海外コミックス
今回は皆さんお待ちかねの (そうか?) 怪奇コミックスの登場です!

《コミックス黄金時代》の一翼を担ったジャンルで、スーパーヒーローものや西部劇と並んで人気がありました。代表的なのは映画『クリープショー』(1982) でもオマージュされた【ECコミックス】で数多くの怪奇・犯罪・SFコミックス誌を出版、当時の子供たちに現実と非現実の狭間にある、奇妙な物語を見せ続けたのでした。

当然人気があれば、それに便乗する出版社も現れるわけで、1950年代半ばまでには数多くの怪奇コミックス誌が登場しました。ニューススタンドに並べられた、どキツい色彩に身の毛もよだつような絵が載った表紙は、当時の子供たちの購買意欲をそそった事でしょう (当然親には怒られても)。


初出:『ウェブ・オブ・ミステリー』1953年5月号











DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む⑤ 『スカイガール』

2022年06月06日 | 海外コミックス
本日は『スカイガール』の紹介を

ジンジャー・マグワイヤは女飛行士。だが前線には出してもらえず、いつも雑用ばかりで自分が活躍する妄想ばかりしている (時にはマジもんの事件に遭遇しますが)。彼女はアメリカを攻撃せんとするドイツや日本などの枢軸国や、戦後にはソ連のスパイなどと戦うなど結構長い期間掲載されていたようです。

彼女は決してスーパーヒロインではないけれど、ドジっ子属性の人なら楽しめる作品です


初出 :『ジャンボ・コミックス』1945年11月






DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む④ 『ヤンキーガール』

2022年06月03日 | 海外コミックス
アメリカン・コミックスの《黄金時代》を彩ったスーパーヒロインたちをご紹介!
今回は終戦後間もなく登場した、魔法系スーパーヒロインの《ヤンキーガール》です。

社交界の名士であるローレン・メイソンが「ヤンキー、ドゥードゥル、ダンディ!」の呪文で変身し、毒を仕込んだ猫を使い金持ちをターゲットに殺人を犯す一味と戦うというもの。だがしかし彼女の登場は一回こっきりで、その後二度ほど (1958年・1964年) 異なる作家による作品が別の雑誌で掲載されました。彼女の存在は長年忘れ去られていましたが、1985年にACコミックスなる出版社から発売された、パブリック・ドメインのスーパーヒロインばかりの防衛チームが活躍する『Femforce』にて復活するのでした


初出:『ダイナミック・コミックス』1947年11月号










DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む③ 『ブルーレディ』

2022年06月02日 | 海外コミックス
1930年代~50年代初めのアメリカン・コミックスの《黄金時代》に活躍した、いまでは忘れ去られたスーパーヒーロー&ヒロインを紹介してみようと思います
DCやマーベルといった2大メジャー出版社から、生み出されたヒーローたちは長く人気を保っているものが多いですが、第二次大戦の終結や、1954年のコミック・コードの施行によって姿を消したヒーローたちも少なくありません。
今回は『アメージング・マン・コミックス』誌 (1939-1942) に3回のみ登場したスーパーヒロイン・《ブルーレディ》であります
中国人女性から譲り受けた、青い鳥の形をした指輪によって超人的パワーを授かった女流小説家ルシール・マーティンが、ブルーレディと名乗って悪と戦うという内容で、スーパーヒロインの代表であるDCのワンダーウーマンの登場よりも、なんとひと月早い登場なのでした。
 
初出:『アメージング・マン・コミックス』1941年10月号













 

DeepL翻訳でアメリカン・コミックスを読む② 『ブラックキャット』

2022年06月01日 | 海外コミックス
今回の反日コミックスは、かつて存在した『スピード・コミックス』というコミック誌の看板ヒーローたちが一堂に会したクロスオーバー作品。
内容は日本軍に襲撃されたハリウッドを救うため、映画女優の顔を持つブラックキャットが、世界各地に散らばっているヒーローたちを呼び寄せ、激しい戦闘の末にハリウッドを解放する…といったものであります。早い話がコミックマニアしか知らないキャラクター全乗せの、安っすい《アベンジャーズ》です(笑)