HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

『山の上歌劇団』を読む

2009年11月27日 | 雑記
 ちょっと前に自選イラスト個人(コピー)誌を製作していた際に、昔描いたももせたまみ『せんせいのお時間』のキャラクター名をド忘れしてしまい、当時(98年ごろ)購入した特集号を引っ張り出して読んだのだが、それ以外にも結構面白いマンガが数点掲載されていた。なかでも一番のお気に入りが小笠原朋子『悪の生徒会長』で、シチュエーションもそうだが少ない線でキュートな絵柄というのが私のツボにはまった。

 それで早速ブックオフで『悪の~』を探したのだが、これがなかなか無い。あっても1巻だけだったりとか何か中途半端。しょうがないので同じ著者の別のマンガを買おうということになって、いろいろ立ち読みしながら物色していたら、全1巻の『山の上歌劇団』(芳文社)というのが一番面白かったので早速購入。

 基本設定はミュージカル女優を夢見る田舎町に住む安藤樹里が、入学した山の上高校で友達や先輩たちとでミュージカル同好会を立ち上げ、自分の夢に一歩一歩進んでいくというもので、これがストーリーマンガだと全何十巻という大河ドラマになっちゃいそうなのだが、連作4コマなのでテンポよくスムーズに読むことができる。

 とにかくみんなキャラが立ちまくりで、何度読みながらクスリと笑ったことか。主人公・樹里はとにかく前向きで常にポジティブシンキングだし、同学年の友人・杏奈は個性派ぞろいの同好会の良心的存在で、常に樹里に振り回される役どころ。部長のエリカはちょっと不思議ちゃんで何を考えているか分からなくて、そんな彼女にツッコミを入れるのが宝塚男役系美女の理沙。
 中でも一番キャラが強かったのが、NY出身ながら英語がまったく話せないアメリカ人・ダイアナだ。口より先に手が出るタイプで、ミュージカル同好会の宿敵である演劇部部長・虎二郎を毎回ボコボコにする様は読んでて楽しい!

 古本屋で見つけたら是非読んでみてください。購入の際は500円まででね。

                    
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ちょっとした告知

2009年11月23日 | 雑記

             

 『萌えるアジア』というアジア関係の同人誌サークルより、年末のコミケにて発売する『このタイ映画がすごい!2009』というタイ映画紹介本に、不肖ワタクシめが敬愛するパンナー・リットクライ師匠について一筆書かせていただきました。

 こんな又とない機会を与えてくださった『萌えるアジア』代表・小泉氏に感謝いたいます。

 というわけで、タイ映画好きの方(そうじゃない方も)は年末のコミケで是非ゲットしてみてください!

 

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愛しさと、切なさと、心強さと 『Raging Phoenix』

2009年11月13日 | タイ映画
 『チョコレート・ファイター』(08)で世界中に衝撃を与えた新星マーシャルアーツ・アクトレス、ジージャ・ヤーニンの最新作『Raging Phoenix』(09)をようやく鑑賞することができた。


 童顔で小柄ながら危険度の高いアクションを披露して人気を勝ち得た彼女の主演第2作目というので期待は大きかった。楽しみにしている反面、不安も大きいのもまた事実。

 前作と同じようなキャラクターだったらどうしよう?そんな不安も映画が始まったら一気に吹っ飛んでしまった。

 内容はジージャとダンシング・マーシャルアーツ(TRICKZというのだそうだ)の使い手である訳ありの男と共に、女性を拉致して強制的に売春させる闇組織と対決する、というもので、開巻当初はジージャは酒におぼれる自堕落な女性であったが、男に格闘術を仕込まれるにつれとんでもないポテンシャルを発揮するという設定になっている。

            

 とにかく今回のジージャは最高である。前作では自閉症という設定上感情を表に出すことができなかったが、泣き、笑い、おどけ、怒り、恐れおののく…といったリアルな人間的感情が表現されていて、観客に感情移入させやすくなっているのだ。それ故闇組織の女ボスや用心棒たちとの対決は壮絶である。
 この女ボスも久々に《強くて悪い》キャラで、ラスト近くに登場し、ステージを変え何度もジージャ(と仲間の男)に戦いを挑んでくるという力の入れよう。最近の映画では悪党の出し方に問題がある作品が多々ある中、今作の女ボスはお見事でした。

            

 アクションでは今回はHIP-HOP系のダンススタイルにマーシャルアーツ的動作を加えたTRICKZをベースに《パンナー印》の肘・膝を使ったムエタイ要素を入れた斬新なもの(っていうか最近のタイ・アクション映画ってこんな振り付け多いよね?)で、ジージャの身体の柔軟さを生かした見事なものになっている。
 今回もアクション監督は我等がパンナー・リットクライ師匠なので、高所でのバランス芸や落下(下は砂浜だけど痛そう)、格闘時にはモロに顔面を蹴られるといった師匠のやりたい放題な演出で可哀想にも思えてくる。これを観て、かつて香港でムーン・リーやシベール・フー、シンシア・ラズロックといった格闘系アクトレスが80年代末期~90年代初頭にかけて命を張って演じていた数多くの女性アクション映画を思い出してしまうのは私だけではないはず?やはりパンナー師匠は80年代香港アクション映画(成家班や洪家班系スタイル)の正統継承者なのだ。

            

 最後に一言。ジージャにはもう、普通のマーシャルアーツ・スタイルの格闘アクションでいいんじゃないか?と思う。確かに肘・膝を使ったアクションはパンナー師匠の、そしてタイらしさを表現する《記号》なのかもしれないけど、十分堪能しましたから次回は違った振り付けや動作で我々を驚かしてください。そしてジージャの次作はツンデレ系のコメディー・アクションものが観たいです、以上。

            
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武侠小説雑誌を買ってみた

2009年11月07日 | 武侠関連資料

                    

 本日、ヤフオクにて落札した香港の小説誌『武侠世界』が到着した。

 『武侠世界』と聞くと古書マニアの方なら、明治末期に発行された押川春浪主筆の雑誌の方を思い出されるかもしれないが、こちらは香港で1959年に創刊され、今年でめでたく50周年を迎えた武侠小説専門誌なのである。表紙にも

「悠久の歴史を持つ全世界唯一の武侠小説雑誌」

と謳われているのだ。


 何故この雑誌を購入したか?それは日本における武侠小説紹介があまりにも高尚すぎたものばかりだった為、「じゃあ最底辺の武侠小説ってどんなもんだろう?」と疑問に思ったからである。

 たしかに金庸の作品はすばらしい、しかしネームブランド・質共に一級品であるためにちょっと近寄りがたい雰囲気がある。気楽に読むなら古龍のような歴史背景無視・キャラ重視のパルプフィクション的な方が面白い。元来武侠小説(新派武侠小説)とは新聞連載小説で人気に火がついた大衆娯楽小説ではなかったか?

 こればっかりは個人的嗜好で申し訳ないのだが、一級品よりも断然私はB級作品を支持する。武侠映画もショウ・ブラザースが大金を投じて製作された作品よりも、初期ゴールデン・ハーベスト武侠片や香港・台湾の数多の弱小プロダクションで製作されたものの方が武骨で好きだ。


 それで中身の方は…すみません、中国語がわかりません。ただ、以前紹介したタイ映画雑誌に比べればハードルは低い低い!漢字を読んでいけば大まかなイメージは掴めるもんで。

 まだザッと観なんですが、裏表紙に競馬年鑑の広告が載っていることから推測すると、やっぱり武侠小説ってサラリーマンのおっちゃんの読む小説みたいですね。とても若人が熱狂するジャンルとは思えません、雰囲気的に。

                       
 ●『武侠世界』目次

                      
               
 ●中にはここの出版社発行の武侠小説や科幻(SF)小説の単行本の広告が

                    
                    
 ●この号の巻頭に掲載されていた小説『飛龍琴剣』の挿絵

                
                     
 ●本誌掲載の読切小説や連載小説のカットから。いやぁ~武侠してますね!
 

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イラスト画像

2009年11月06日 | ARTWORK
 ここ最近は、もっぱらイラスト作成に勤しんでいる。「ヘタの横好き」とはまさにこの事だ。

 家族が寝静まった夜中に、一人でこつこつと「あーでもない、こーでもない」と唸りながら作業する経験なんて、印刷屋に勤務していた頃にイラスト系同人誌作っていた時以来だもんな。何か懐かしいな…

 2年前に頓挫したイラスト本、もう一回考え直してみようかな?これが完成したら10年分のベストワーク集になるな、きっと。


                    
                    ●功夫ちゃん

                    
                    ●怪異!バッタ女

 ただ、中はモノクロなので、黄色などの淡色は飛んでしまうという問題はあるな。
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芸術の秋、到来…か?

2009年11月04日 | ARTWORK
 なんていってますけど、外はもう冬のような寒さですな。

 今回はハロウィーンに引き続き、同時期に描いていたイラストを張ってみました。ちょっとした羞恥プレイですね、ドキドキ。

            

 はい、非ハリウッド娯楽映画ファンには説明不要の『DARNA』です。

 私個人としてはよく巷で溢れ返っている“萌え”系イラストみたいなのを描いてみたいんですが、技術がないのと中学・高校時分に参考にしたテキストがアメコミとかそんな劇画系の作品ばっかりで、どうしてもコワイ感じのテイストになっちゃうわけですよ。だいたい“萌え”系が世に出てきたのが社会人になってからだぜ?出発点から違うわけです。

 2年くらい前にもダルナの絵描いたんですけど、全然テイストが変わってなくてガックシ。やっぱり毎日描いてないと駄目かな~?
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特撮ヒーローカルタをつくってみた ~続き~

2009年11月03日 | ARTWORK
 前回は「あ」行の紹介でしたが、今回は「か」行です。
 
 この辺から読み札の文句がアヤしくなってきました。なんか文句自体にムリがあるってゆーか…

            

            

            

            

            

 果たして今の子供にピープロ作品や川内康範ヒーローの良さが理解できるのであろうか?
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