HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

YouTubeで観る珍品映画 ~日本2大特撮ヒーローをモノにした、唯一の《幻の王国》~

2014年03月14日 | YouTubeねた
 例の《ウルトラマン裁判》などでダーティーなイメージが定着し、すっかり忘却の彼方へ飛んでいってしまったタイの映画会社、《チャイヨー・プロダクション》。長らく(日本以外の)アジア産特撮映画の代表選手的存在だったがそれも過去の話。何せほとんどの映像ソフトが国内未発売であるし、本国タイでも廃盤になっているものも多い。それに“封印作品”とか何とか言ってものすごいブラックな扱いを受けてしまい、今や語る事すら憚られるといった状況にまでなってしまった。
 
 という事で、今回はYouTubeに眠っているチャイヨー作品を掘り起こし、かつての《夢の王国》にチョットだけ思いを馳せてみよう。


 ●まずは何と言ってもこれ、『ウルトラ6兄弟vs怪獣軍団』(1974)でしょ。昔テレビでこれを見てハヌマーンの飛び方に驚いたっけ(あれは空を駆けるイメージらしい)。このアップされている動画の驚くべく点は、オープニングが現行で出回っているタイ製DVD(とVCD)と違うという所。現行版はハヌマーン&ウルトラ6兄弟と怪獣軍団との対決の名場面集である。ということはこれがオリジナル(タイ74年公開)版であろうか?

         


 ●次は『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』(1974)。ゲテモノ好きにはマストアイテムな1本です。ウィキペディアによれば『5人ライダー対キングダーク』の配給権しか持っていないにもかかわらず、新撮シーン等を加えて『ウルトラ6兄弟~』の続編として東南アジアで公開してしまった作品。香港ではあのショウ・ブラザーズの配給で上映されている。

         
             

 
 他にもチャイヨーでは『ジャンボーグA&ジャイアント』なる作品も製作しており、なんと円谷ヒーローと東映ヒーローの、日本を代表する2大スーパーヒーローをモノにした、世界で唯一の映画プロダクションなのだ。でも今じゃ声を大にして言えないよなぁ……           



 ※おまけで『KING-KA KAYASIT(MAGIC LIZARD) 』(1985) 人間大のエリマキトカゲがロボコンよろしく笑いと騒動を繰り広げるという、普通の人にはまず思い浮かばない一発ネタ映画。 
            
           

YouTubeで観る珍品映画 ~タイのアクション・マスター始動っ!『Gerd Ma Lui』~

2013年12月25日 | YouTubeねた
 メリークリスマス!

 今回はタイ製デンジャラス・アクションの礎的作品である『Gerd Ma Lui/Born to Fight』(1986)と参りましょう。
 

 あれだけ『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』などでトニー・ジャーが注目されたのに、師匠的存在であるパンナー・リットクライについてはあまり語られることもなく、彼が1990年代に製作した諸作品も、欧米では何本かがソフト化されたが、日本では未だ紹介されていない。特にこの『Gerd Ma Lui』はのちの『マッハ!』に多大な影響を与えた作品だというのに。

 脚本はあってないようなものでかなりサムい出来だが、低予算ながらもかなり危険なスタントを多数披露しており、《アクション》を観る、というのが本作の正しい鑑賞方法なのである。まさにパンナー・リットクライが己の身体ひとつで作り上げた映画だ。

 ※画像をクリックすると動画へと移動します。


             

             

             

             

             

             

             

緊急告知 ~君よ、《もうひとつの宇宙世紀》を見逃すな~

2013年12月18日 | YouTubeねた
 驚きました。何とYouTubeにあの韓国アニメの問題作『宇宙黒騎士』(1979)がフルサイズでアップロードされているではありませんか!
 
 『機○戦士○ンダ○』のキャラクターを使って急造された作品故、韓国のアニメファンの中でも《黒歴史》扱いになっているこの作品、今後も権利問題とかでDVDになることもない(かもしれない)ので、ご覧になりたい方は削除される前にお早めに!


             

YouTubeで観る珍品映画 ~もうひとつの《死亡遊戯》 『The Game of Death』~

2013年12月08日 | YouTubeねた
 普通、『The Game of Death』と聞けば大抵の方ならばあのブルース・リーの映画をイメージすると思う。私もそうです。だが世界は広く、主演もストーリーも全く違うのに、紛らわしくも同じタイトルを付けた映画が存在する。そうです!フィリピンの“偽ブルース・リー”ことラモン・ザモラ主演の『The Game of Death』(1974)です。ブルースプロイテーション映画の産地・フィリピン発の問題作(やや誇張)を是非!やや映像に難ありですがよろしければ。