HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

幻の暴風仮面をみた!

2007年01月20日 | ルチャリブレ

 ここ最近、動画共有サイトでルチャリブレを扱ったメキシコの情報番組を発見しチラッと拝見したのだが、さすが本場、使用映像の数が半端じゃない。
 ここ数年のルチャブームの影響で製作された番組のようで、最近のCMLLやAAAの試合画像や、サント映画の一場面、それにイホ・デル・サントやブルー・デモンJr他のインタビューのほかに私が最も興奮したのが、60年代のルチャ試合映像だ。

 1989年に再びルチャのTV放映が解禁される以前の姿は写真では観た事はあるものも、動く映像など無いものだと思っていたからだ。これによって古のエストレージャ達の動く姿が観られたことはホントうれしい。
 ここでは去年亡くなった“暴風仮面”ウラカン・ラミレスの元祖ウラカン・ラナ(高角度後方回転エビ固め)やラヨ・デ・ハリスコのトペ・レベルサ(背面式トペ)の映像が登場し、特にウラカン・ラナなんかはとても40年以上前に開発された技とは思えぬ切れ味で、改めてウラカン・ラミレスの凄さを思い知った。

 こんな凄い人が日本にはたった1度しか来日してないとは(しかもその時はH・ラナを披露していない)…つくづく日本におけるルチャリブレの無理解さが悔やまれる。今もあんまり変わってないけど。

             

年末年始に購入した中古ビデオ(2)

2007年01月09日 | 中古ビデオ

 今回は我が愛すべき香港クンフー映画編。

 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝 アイアンモンキー』本家『黄飛鴻』シリーズが大当たりしたので製作された《番外編》。スタッフも豪華で製作は本家と同じツイ・ハーク、監督はユエン・ウーピンという大盤振る舞い。
 最初にレンタルで観たときは、まぁ、良く出来たクンフー映画としかの感想しかなかったのだが、海外版のビデオ予告で改めて観たときにドニー・イェンの蹴りの速さに衝撃を受けちょっと見直した次第。

これまた番外編の『天地笑覇』は、スタッフも製作会社もまったく違う言わば“バッタもん”。ウォン・フェイフォンを武術の出来ない弱虫とし、弟子たちの力でカリスマとして存在いているという設定が面白い。
 日本での知名度の関係で、ジャケットは主役のアラン・タムよりも敵役のレオン・カーファイがデカデカと出ているのがちょっと悲しい。

 『ツーフィンガー鷹』は日本では『チャンピオン鷹』に続く主演第二作として東映系で公開された。当時(高1)はあんまりクンフー映画に興味が無かったので何かのついでで予告編だけ観た記憶がある。10年後ぐらいにレンタルで借りて観たとき、ユン・ピョウよりもクァン・タクヒンが目立っていたので、「あぁ、これって黄飛鴻ものだったのか!」と驚いた。意外なところに黄飛鴻はあるもんである。ただ我々日本人が知らなかっただけなんだけど。

 最後は『天地覇王』。『黄飛鴻』シリーズをジェット・リーが降板したため、新たにウィン・チャオを主役に迎え製作された本家『黄飛鴻』シリーズ第四作。本編が始まる前に“新・黄飛鴻”ウィン・チャオが演武と共に大々的に紹介されているので「期待されてるな、こいつ」と思った。
 中身は印象としては黄飛鴻シリーズの1~3を一つにまとめたような感じ。憎き外国人は出てくるわ、新興宗教はでてくるわ、獅子舞はでるわで見所盛りだくさんだ。今作は前作のようなドラマでも魅せるアクション映画ではなく、小難しい事考えずに目の前で繰り広げられる派手なアクションを楽しむポップコーン・ムービーなのだ。

 さぁて、今年は何本“迷える”中古ビデオを救済する事が出来るやら…?

年末年始に購入した中古ビデオ

2007年01月07日 | 中古ビデオ
 年末というのはレンタルビデオ店にとっても“大掃除”の時期らしく、古くなったりしたビデオを考えられない値段で売り出していて、12月中旬~正月(1.2.3日)の間に購入した中古ビデオも150円を上回る値段ではなかった。
 こういうときだからこそ気になっていた新作(何年か前の)や以前観て手元においておきたい作品を、心置きなく、値段を気にすることなく購入する事が出来るのだ。
 今回は個人的に掘り出し物も結構あり、いい買い物が出来たかな?なぁんて思っているのだが、なんせ置き場所が困って困って…

 ここで少しではあるが私が今回“保護”できたビデオたちを紹介してみたいと思う。



 『シネ・ブラボー!』はエジソンやリュミエール兄弟の黎明期の映画から始まり、サイレント・コメディやパール・ホワイトの連続活劇なんかまでを紹介したフッテージ集。映画史的に貴重な映像やダグラス・フェアバンクスのアクションなど勉強になるが、モノクロ・サイレント(劇伴やナレーションは付くが)なので、途中で眠くなってしまうのだ。

『ドキュメント 燃えよカンフー』は『少林寺』の大ヒットにより、日本で中国武術のブームが起きかけた頃に公開されたドキュメンタリー映画。納谷悟朗がナレーションを担当してたんですねぇ。
 初めて観たんだけれど、最初は武術家の演武に凄いなぁと感心するのだが、カメラワークが単調なのでだんだんと飽きてきてしまう。パンチやキックが当たるときの効果音は少しでも面白く見せようとの最小限の配慮だってのは分かるけど、演武だけで1時間以上というのは正直キツイ。

 『プルガサリ』は“将軍様が作った怪獣映画”として結構名の知れた作品で、ハリウッド版ゴジラと同じ頃に日本で公開された。怪獣大好き少年だった私はヴィジュアルSF誌『宇宙船』で1984・5年に製作ニュースを読んで以来観てみたかった映画だった。
 前半のドラマ部分は派手なアクションがあるわけでなく、ただ暗いだけの時代劇なのだが、怪獣が登場する否やドカーンと盛り上がる。エキストラの数はハンパじゃなく多いし、怪獣自体が20メートル前後と比較的小さいので人間との絡みが多くとても面白い。
 この作品といい、ソビエトの『巨竜と魔王退治』といい共産国家の特撮映画はエキストラの多さに特徴があるといえよう(国家事業だからね)。

 『ピーウィーの大冒険』は知らない間に巨匠になりつつあるティム・バートン監督の長編映画第1作。劇中に少~しゴジラが出てるというだけの情報しか知らずに観たいと思っていた作品。
 それにしてもピーウィー・ハーマンってあれほどカルト的に人気があったのに(日本のCMにも出演していた)一体どうなちゃったんでしょうか?

 次回は同時期に“保護”できた香港クンフー映画を紹介します(予定)。