夢色

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火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<春一歩手前の 京の冬の旅~妙心寺~。>

2017-03-05 | つれづれ

第51回「京の冬の旅」特別拝観に行くため、京都に行ってきました~
まだ行ったことのない妙心寺で非公開文化財特別公開をしていたので、こちらに行くことに決定。
駅からはすぐでした。

 立派な南総門。
 真っ赤な三門に続き、 仏殿と  法堂があります。
法堂の中では雲龍図が見られるそうですが、案内時間が決まっていて、今回は先に特別公開の塔頭のほうに行ってたら時間が終わってしまいました・・・

今回は初公開となる「大雄院」「養徳院」に行くことにしました。
大雄院は、日本よりも海外のほうで有名なのかも?柴田是真(しばた ぜしん)という蒔絵師の人が描いた襖絵がイチオシ。
墨絵なんだけど、水墨画みたいな風景や、猿の可愛い「滝猿図」、中国の縁起の良い人物が題材の「郭子儀図」、「四季草花図」では日本では珍しく向日葵が描かれてました。
お猿さん可愛かった~
滝の瀑音に耳をふさいでるように見えたんだけど(笑)、皆 ころんころんしてて可愛かった。
向日葵は静かにすっと立ってる感じ。 
稚松図の間では、松の幼木が描かれてました。
京の人形店からお借りしてるお雛様も豪華で、全揃えで2千万って言ってたかな?(笑) 

 禅寺では、池のある庭園は珍しいそうです。
多分これのことだと思うんだけど、木が化石になって石みたいになってるのもあった。 
昔の厠が茶室みたいに小さな小部屋に備え付けられてたり(笑)

「蚕繭紙(さんけんし)」という、繭を作らずに平面で糸を吐く蚕だけを集めて作った色紙みたいなのだけど、実際はシルク100%!という珍しい紙も展示してありました。
ご住職が交配を重ねて作られた珍しい蚕だそうです。
画家の方が蚕繭紙に絵を描かれてたり、大島渚監督の筆のものもありました。
『深海に生きる魚族のように 自ら燃えなければ何処にも光はない』
明石海人という歌人が歌集「白描」の序文に書いた言葉で、監督が座右の銘とされていたそうです。
これを見た時に、泣きそうになった。
本当にその通りだなって。。。
ちなみに、この明石海人さんは、ハンセン病を患い、若くして亡くなったそうです。

御朱印をお願いしようとしたら、「今日は団体さんが多いので、わらべ観音(限定御朱印)か、ご本尊か、どちらか選んでください」と言われてしまい、泣く泣くご本尊をお願いしました(笑)
可愛かったんだけどね~。
御朱印は収集物じゃないからな・・・。


とてもお時間がかかるようで、隣の養徳院に先に行かせてもらいました。
「酒茶論」の掛け軸や、曽我直庵の白黒の2羽の鷹が描かれた双幅対「鷹の図」 が公開されています。
鷹の図は迫力があって綺麗だった!
黒白の対比がキリッとしてて、凛とした鷹によく似あいます。
曽我直庵は、狩野永徳や長谷川等伯らと同時期の画家だけど、あまり作品が残っていなくて謎なんだって 

 お庭には、「思いのまま」という、一本の木の中に紅白の花を咲かせる、珍しい梅の木が咲いてました。
咲くかどうかも「思いのまま」らしく(笑)咲かない年もあるそうなので、ラッキー
 十三重石塔も立派。
こちらも御朱印が長い列をなしてまして。。。
4種類、しかも珍しい御朱印が頂けるとあって、混雑時は1種類と書いてはあるものの、皆さん4つともお願いしている様子で、遅々として進まずでした(笑)

でも、書いてくださったお坊さんが、めっちゃイケメンで(笑)
しかも、一人一人 しゃべりかけてくださる!

坊「どちらからいらしたんですか?」
私「あ、大阪です」
坊「御朱印集めてらっしゃるんですね~。」
私「そうですね。7冊目になりました」
坊「?!それはなかなかすごい・・・」
私「行った先で少しずつお参りして、頂いてます」
坊「そこまでいくと、もう”行”みたいなものですね(笑)」
って(笑)

丁寧で、お話してると心穏やかになれるお坊さんで、あぁ素敵だなぁと思いました
ちなみに私は、ご本尊だけお願いしました(笑)
一応、臨済宗だし、うちの宗派とはちょっと違うから、なんとなく全部頂くのは気が引けたので・・・


他にも「大庫裏・経蔵」で特別公開をしていましたが、時間が足りず、次の機会にしました。
帰る前に足も疲れたので「退蔵院」でお茶を頂きに。  

瓢箪とナマズの禅問答「瓢鮎図(ひょうねんず)」の掛け軸がある塔頭ですが、実物は今回は観られません。
  方丈のお庭も貸し切り状態で、静かでした。

  余香苑へと入る門には、瓢箪とナマズが(笑)可愛い( ´艸`)
入ったところに大きな枝垂桜と、両側に陰陽の庭。
思わず歓声です。
   桜が咲いてたら凄かったろうな。

 奥行きのあるお庭で、なかなかスタイリッシュだと思う。
 変わったお花。。。なんだっけ。。。
  お抹茶を頂きます。茶菓子は「もちどら」。ナマズの焼き印が、また可愛いという(笑)
 瓢箪の光と影。
お茶席から見えるお庭。  すごい優雅な気分になる
    お庭は、梅が満開。
でももう少ししたら桜、藤、紅葉、雪・・・と春夏秋冬楽しめる素晴らしいお庭だと思います!
 ごはん頂戴て~ って真ん中の赤黒白の子が、口をパクパクしながら寄ってきた(笑)

日も暮れるとまだ肌寒い京都。
また季節を変えて来たいです


帰りにせっかく京都に来たので、和食を
      おなか一杯~( ´艸`)
 京漬物たっぷり食べ放題で桜えびごはんで〆。
桜餅で春気分  

あ~ 楽しかったけど、疲れた(笑)



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