＜「リトルプリンス 星の王子さまと私」試写会＞

今日は「リトルプリンス　星の王子さまと私」の試写会に行って来ました
ネタバレ回避の方は、回れ右


日本語吹き替え版だったのですが、津川さんも良かったし、何より伊勢谷さんのキツネに胸鷲掴みでした。。。
深くて　少し切なくて。。。導かれる感じ。
ヘビも、ずーっと「これ誰だっけ?!なんだっけか・・・この気持ちなんだっけ・・・」と何かを思い出しそうで思い出せないまま終わった後、エンドロールで竹野内豊さんと分かって、ビックリした！
バラはもう、すぐに滝川クリステルって分かるよね・・・イメージそのまんま


現実の「女の子」と「飛行士さん」、「お母さん」が居る世界と、飛行士さんや女の子がイメージする　サン＝テグジュペリ原作「星の王子さま」の世界が交互に差し込まれていく形で、ストーリーは展開します。
前半は割と「星の王子さま」のストーリーに則った形で進行するので、正直飽きて寝てしまってる人もちらほら居る雰囲気でした

ただ、私にとっては、この「ストップモーション法」で描かれる世界が、すごく素敵で、ずっと釘付けでした。
王子様の髪の毛やストールが風に揺れたり、キツネの尻尾と寄り添ったり。
キツネと出会ってキツネが「なつく」までの話や、お互いがかけがえのない存在である話。
1人と1匹がじゃれて遊んでるところや、そしてお別れの話。
私だけじゃなくて、館内でお客さんが鼻をすする音がちらほらと・・・。
互いが互いに一つしかない存在になれるって。
その存在を見つけることができるって。
とても素晴らしいことで、とても羨ましかったなー。
2人で丸まって眠るシーンとか、もう辛いくらい　涙が出た。。。

『君が手を掛けて大事に育てたバラは、たった一つしかないバラ。君のバラだ。』『大切なことは　目に見えないんだ』 『探し物は　たった一本のバラや、ひとくちの水の中にあるのに』など、大切な言葉が沢山出てきます。

後半は、現実の世界と、お話の世界が混ざり合ってる冒険譚になってて、ドキドキハラハラ、とっても楽しかった！
キツネのぬいぐるみも大活躍で（笑）可愛い私もこの子　欲しい

覚えている限り、ずっと傍にいるんだよって。
分かっているけど、でも・・・やっぱり寂しいよね。
怖いよね。
・・・泣いちゃっても仕方ないよね。

音楽も素敵で、少しケルト調だったり、世界観に良く合っていると思います。
もう涙ぼろぼろでした。
こんなに泣くと思ってなかった。。。

ハッキリ言って、哲学的な話や、目で見えないものを信じることが出来ない人には、「なんやこんなん　よーわからんわ」ってなるかもしれない。
私だって、もともとの原作は「言ってることが　良く分からんし、フィクションなのかノンフィクションなのか良く分からないことが起きる世界で、あまり面白くないなー」って、最初の有名な所しか知らないままだったから。

でも、きっちりと目で見て触れる結果じゃなくて、形にならない物を形にならないまま、分からない物は分からないまま、ふんわりとその世界のままで受け止めることが出来る人には、とっても幸せな時間だと思います。
普段は良く分からないストーリーのお話はあまり観ないし、苦手なことが多いのだけど、この映画はこういう形にならないままの結末が、一番良い終わり方なんだ、って。
すごく優しい気持ちになれる。
ストップモーションで描かれる人や動物、景色など、全部をそっと抱きしめて　大切にしたい気分です。

ディズニーやピクサーのスタッフたちが、枠を超えて集まって作られた作品です。
11/21から公開。
是非、観てみてください。