夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<雨も風も吹かん・・・から、焦げてしまうのじゃ。 ~なら燈花会能2019>

2019-08-11 | 舞台

「南円堂」にお参りした後、会場へ急ぎます。
前日までは、どこかでランチできたら良いな~とか思ってたけど、例の如く どだい無理な話で(笑)案の定、急ぎ足に

お能の会場は前回と同じく、「奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」です。
この天気だと、遠いよ~
 一直線に向かってきた鹿さん でも鹿せんべい持ってないのに気付いて、スルーされた(笑)

 スタバの入り口にも鹿さん  初の「キャラメル スモア フラペチーノ」

会場前の芝生にはたくさん鹿さんが遊んでました。  
今年の「なら燈花会能」は、観世流「三輪」、大蔵流「蝸牛」、金春流「俊寛」 になります。
どれも初めてのラインナップ。
ギリギリだったけど一人だったので、今年も橋掛かりのそばの席を頂くことが出来ました。

残念ながら、今年は開始前から眠気むんむんだったので 
お能は始まってしばらくしたら意識が旅立ってしまいました・・・
「三輪」は、途中に三輪明神が舞う神楽が割とメインの尺であるのですが、「ぃよーっ ポン!」という音楽だけをBGMに舞を観るので、そこで私はダウンしました(笑)
里女から三輪明神になった時の、藤が描かれた衣装が綺麗でした

「蝸牛」は狂言なので、最初に出てきた山伏からして面白い(笑)
カタツムリを捕まえてくれば、祖父の寿命が更に伸びるということで、主人からカタツムリを採ってくるように、太郎冠者が命じられます。
でもカタツムリがどんなものか知らない太郎冠者は、「頭は黒く、腰に貝をつけ、折々角を出し、藪にいて、大きい物は人くらいの大きさがある」と聞いたため、藪の中で昼寝している山伏を見つけると、カタツムリと勘違い(笑)
山伏は、太郎冠者をからかってやろうと「私がカタツムリだ」と吹き込んで、太郎冠者も信じてしまうという
主人のもとへ来てくれと頼むと、山伏はお囃子があれば行こうと言い、お安い事だと 太郎冠者が「雨も風も吹かぬに 出ざ釜打ち割ろう(雨も風も吹かないのに、出ないと殻を打ち割るぞ)」と囃して、山伏は「でんでんむしむし」と応えて、二人で踊りだします(笑)
帰りが遅い太郎冠者を探しに来た主人が二人を見つけ、「これは山伏だ、カタツムリではない!」と怒りますが、リズムに呑まれて最後は3人で囃しながら退場します(笑)
主人まで乗ってしまうもんだからwww 山伏が「・・・うつけが二人じゃ」ってぼそっと言うもんだからwww
最初から最後まで会場大爆笑の演目でした

「俊寛」は名前は聞いたことがあったものの、ちゃんと観たのは初めてでした。
能面を付けた俊寛は、罪人の生活のせいでやせ細っていますが、橋掛かりに登場した時に、ゾクッとするような押し殺した迫力がありました。
荒れ果てた島での生活といえども、他の2人が居たからこそ生きてこられたはず。
一人だけ取り残されるということは、死ぬ以上の苦しみで、そんな思いをさせること自体が罰だという事なんだろうか。。。
耐え切れないと思う・・・。
最後、船に取りすがる俊寛を無情にも打ち捨てて消えていく恩赦の船。
浜辺で抜け殻のように座り込む俊寛。
政府からしたら悪い人なんだったろうけど、思わず涙してしまいました。
最後にゆっくりゆっくりと橋掛かりを通って退場していく最後の最後まで、空気を惹きつける、素晴らしい俊寛でした。
途中のやり取りでは、案の定、意識消失発作でしたが(笑)最後の最後だけで 観た甲斐があったと思います。

13時から始まって、終わったのは17時前という長丁場でした
会場を出ても、まだ日は高く、、、でも元気がないので何か食べ歩きしながら帰ることに。
  この会場設営のためのビニールのテープを 鹿が食べてしまってて、見つけた時にダメだよ!って取り上げに行ったんだけど餌を取られると思って逃げてモグモグ飲み込んじゃって。。。
こうやって動物や魚、鳥たちが死んでしまう・・・。
せめて敢えて公式で使うものだとしたら、紙テープとか、ロープとかにならないかなぁ。
特に歴史あるこの町で、大切な鹿だから。。。

ちょっとズーンって打ちひしがれながら、駅前まで戻ります。
今年も途中の「黒川本家」で、一息入れました。  くず餅にしたとろっとろの蕩けるようなモチモチ感。

   夕方になるにつれて鹿だまりが出来てきてました 今日も暑かったもんね~

 五重塔と すりガラスのような白い月。1300年以上変わらない景色であって欲しい。

疲れすぎて、ウチのワンコみたいな目になってる鹿たち(笑)   

 逆光に浮かび上がる南円堂がお気に入りです。  

途中散歩してて入った雑貨屋さん「Hoo Nyan Boo」で、ふ、とレジ上を見上げたら 小っちゃい子がめっちゃ見てましたwww  びっくりした顔してるけど、私もびっくりしたよ(笑)

美味しお酒を飲みたかったのだけど、春鹿の蔵はお盆休みだったので
お腹はもう日本酒モードになってるし・・・ということで、「酒商 のより」に寄りました。
 大和三酒飲み比べ。
左から軽い順で、
菊司醸造「往馬(いこま)純米酒
梅乃宿「生モト直汲み 特別純米無濾過生原酒」
倉本酒造「KURAMOTO64」
KURAMOTOは結構重かったから、真ん中くらいが良いなぁと思って、こんな感じのが良いです~って言ったら、おススメの地酒をお土産に選んでくれた。
「ひしお(万葉の調味料醤油の原型)」が添えられた自家製豆腐。  美味しいんだこれが!
ひしおは、まほレスで長野さんから教わって以来(笑)一度食べてみたかったんだけど、お味噌みたいな感じ。
お豆腐だけでも十分美味しかったし、ひしおを ちょっとつけると・・・お酒が進む
そして、子持ちシシャモも頼んで、はあ~~~ もう幸

お土産は、  「美吉野醸造」の「花巴」
帰って開けたら、うん~・・・キツイけどあっさりしてるというか、、、個人的にはもう少し丸い余韻が欲しいけど、ま、飲んでみないと分からないしね。
家の近くにこういうお店があれば良いのにな~


酔いに任せて、「中谷堂」のよもぎ餅を 貪り食う(笑)
つきたてで ふわふっわのお餅だったので、急いで食べたから写真在りませんw

 黒川本家で買ったお土産とか、中川政七商店で出た新しいお菓子「しかじか米こがし」のだし醤油と古代チーズ。
鹿の形してるスナックなの  
仏さんのマスキングテープもゲット。
ちょっと小腹が空くから、柿の葉寿司を買って帰りました
難波で映画見ようかと思ったけど、荷物が重くて疲れてたし、断念・・・
そうやってるうちに、スタンプ押してもらうの忘れて帰ったので、また近いうちに行きたいです



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