「市民の政策研究会」という名の市民の学びの場をつくろうと、私を入れて市民有志の呼びかけ人8人が、半年間議論を続けてきました。今夜は、呼びかけ人から外に向かって呼びかけをして初めての準備会合を持ちました。総勢27人の会合になりました!
コメントに私たちが発した呼びかけの趣意書を転載しておきますが、劣化し、形骸化した民主主義を基本原理とする社会、一部の権力にあるものが政治を仕切り、経済を動かして富を占有する新自由主義の世界制度が、地域での人々の生活の領域で姿を現し、庶民から展望を奪いとっている時代だと思います。ここが戦後の与えられた民主主義の到達点と考えるより他はありません。その中で、これではいけないと人々は思い始めているのもまた一方の趨勢です。知らされていないこと、ならされていることへの自覚、それへの憤りが人々に芽吹いてきているように思うのです。自治の担い手として市民が登場する時代を構想したい。小さくても、志を共有した市民の車座からやっていこうと呼びかけています。
今日集まられた方々は、それこそ多様で、学者もいれば事業者もいる、会社員、家庭人、青年、熟年、教職員、年金生活者、市民運動家・・・人生も経験も、問題関心も一様ではありません。そんな人々が「内なる寺子屋」に集まれる、そこに来たら、何某か学んで帰れる。それを一番大事にする。ひょっとしたら、そこから政策が生まれ、外に発信してみようとなる。今日の準備会の意見交換は、そんな共通項を確認することで一歩を踏み出せたと思っています。手作りですから、これから、どんなルールを合意し、そんな手順で学びを進めていくのか、相談しなければならないことはいくつも待っています。
次回は、言い出しっぺの私が「私の市政レポート」と題して話題提起をすることになりました。
さあ、明日は第15回目の早朝街宣「社民党の声」です。
コメントに私たちが発した呼びかけの趣意書を転載しておきますが、劣化し、形骸化した民主主義を基本原理とする社会、一部の権力にあるものが政治を仕切り、経済を動かして富を占有する新自由主義の世界制度が、地域での人々の生活の領域で姿を現し、庶民から展望を奪いとっている時代だと思います。ここが戦後の与えられた民主主義の到達点と考えるより他はありません。その中で、これではいけないと人々は思い始めているのもまた一方の趨勢です。知らされていないこと、ならされていることへの自覚、それへの憤りが人々に芽吹いてきているように思うのです。自治の担い手として市民が登場する時代を構想したい。小さくても、志を共有した市民の車座からやっていこうと呼びかけています。
今日集まられた方々は、それこそ多様で、学者もいれば事業者もいる、会社員、家庭人、青年、熟年、教職員、年金生活者、市民運動家・・・人生も経験も、問題関心も一様ではありません。そんな人々が「内なる寺子屋」に集まれる、そこに来たら、何某か学んで帰れる。それを一番大事にする。ひょっとしたら、そこから政策が生まれ、外に発信してみようとなる。今日の準備会の意見交換は、そんな共通項を確認することで一歩を踏み出せたと思っています。手作りですから、これから、どんなルールを合意し、そんな手順で学びを進めていくのか、相談しなければならないことはいくつも待っています。
次回は、言い出しっぺの私が「私の市政レポート」と題して話題提起をすることになりました。
さあ、明日は第15回目の早朝街宣「社民党の声」です。
~ 呼 び か け ~
2008 春
一年に三万人以上もの自殺者を出し、子どもたちをも含め、社会的うつ症候群とも形容できるようなこの日本。その異常さに人々は気づき始めています。人として生まれた以上は、夢を育み、はたらく喜びと、社会に生きる充実を感じたいと誰もが求めているに違いありません。しかしながら、事業の担い手も労働の担い手も閉塞し、命を支える食や医療の制度が劣化し、生涯人の尊厳を護るべき年金制度も介護福祉制度も崩壊の危機に瀕しています。この憂うべき事態は、私たちが暮らす地域に具体的に現れています。
こうした事態は、中央政府が代表する国家が立法とその実施たる執政の権限を集中させ、予算を掌握し、制度上も財政上も地方を従属させてきた結果ではないかと思い至りました。中央主導の「改革」の実態が明るみに出るほど、国家に依存し、追従しても将来への展望は決して拓かれないであろうとを痛切に感じます。もはや中央政府には任せておけない。すべての人間の尊厳を護り、ひとり一人が社会の主人公となり、平和の下で暮らす権利を訴えて、地方、地域社会こそが立ち上がるべきときではないでしょうか。その担い手は地域ではたらき、地域で生きる市民の他にはありません。
全国では、こうした現状を憂う市民が自発的に市政を考え、まちづくりに積極的に関わろうと様々な営みを各地で展開しています。まさに、地方の時代、地方分権から地方主権の時代を自ら導き出そうと汗を流す市民が登場しているのも、また一方の事実です。とりわけ保守的な土壌の深いここ金沢においても、行政の下請けのようなものではなく、真に自発性を持ち、上からの力としっかりと対峙した下からの地域社会再生の営みを、志ある方々とともに生み出したいと願い、「市民の政策研究会」を呼びかけることに致しました。
「市民の政策研究会」は、賛同する市民誰もが参加でき、互いに対等に学び合い、議論しあう中から新しい地域発の政策を練り上げていこうとするものです。地域で暮らす人々が主権者として生き甲斐をもって共に生き続けられるようにするには、どのような制度や施策が必要なのか、それを支える事業や財政はどうあるべきか、世界に目を向け、国の制度や財政についても大胆に論じ、生活実感にもとづき、地域社会の足元から制度・施策を構想していきたいと思います。言葉を換えれば「もうひとつの社会のあり方」を市民自らの手で、ここ金沢の地から発信する車座と申しておきましょう。
「市民の政策研究会」では、レポートや情報を持ち寄り、そして自由に意見を述べてください。参加者皆が支え、つくり出す研究会を目指しましょう。政策や提言をまとめ、内外に発信しましょう。詳しい進め方は、もちろん、参加する皆さんと決めていきます。
地域で事業を担い、あるいは働いて地域社会を支えておられる方、学問の世界で研究を続ける方、研究者を目指す若い方、まちづくりに関わっておられる方、家族の生活を支えておられる方、教育に当たっておられる方、行政で公共的事業を担っておられる方、市民運動に携わっておられる方、趣旨に賛同される様々な方々に、「市民の政策研究会」へのご参加を呼びかけます。