今日の世界のトップニュースは、何と言ってもイタリアで国民投票によって脱原発が圧勝したことだ。6月議会に向けて原発震災をテーマに質問づくりに入っている私には、一層タイムリーだ。購読している中日新聞のウェブ版では、「イタリアも脱原発 国民投票成立、再開反対9割超す」と端的に市民の判断を表現している。
夜のニュースでは、投票を終えた市民がインタビューされてこう語っていた。「私たちが決めないといけないのよ。」実に明快だ。揺り戻しは許さないという意志だ。まさに市民の存在を見る思いだ。ベルルスコーニ首相のコメントもまた、あっさり敗北を認め、さっぱりしていてユーモアすら感じさせるではないか。「原発よ、さようなら。これからは持続可能な自然エネルギーの時代だ。」
「女たらしの国」とか、「労働にいい加減な国」などという評され方も聞くが、どっこいこれほど人々が人間らしく生きている国も少ないのではないか。そうだ、この国の市民は、精神病院をも廃止させた。独裁者ムッソリーニを市民自らが裁いたことも歴史に残る。こうして人間の解放を幾つも実践してきたのだった。どれひとつをとっても実現どころか、ぐるぐるはい回っている日本と対照的だ。「市民が決める」この当たり前が人間社会の進歩を拓く。
十数万人の市民の街頭行動によって、原発順次廃炉化・脱原発政策に戻ったドイツのメルケル政権共々、世界の非核・脱原発の潮流はフクシマを早くも教訓化している。原発推進はフランス、ロシア、中国、そして微妙なアメリカ。みな核兵器保有国でもある。原子力政策の根本には核戦略がある。この本質を浮き立たせる時代に入ってきた。節電キャンペーンがメディアを覆う最中に、旗幟鮮明に市民に訴えかける責任を一層感じる。
夜のニュースでは、投票を終えた市民がインタビューされてこう語っていた。「私たちが決めないといけないのよ。」実に明快だ。揺り戻しは許さないという意志だ。まさに市民の存在を見る思いだ。ベルルスコーニ首相のコメントもまた、あっさり敗北を認め、さっぱりしていてユーモアすら感じさせるではないか。「原発よ、さようなら。これからは持続可能な自然エネルギーの時代だ。」
「女たらしの国」とか、「労働にいい加減な国」などという評され方も聞くが、どっこいこれほど人々が人間らしく生きている国も少ないのではないか。そうだ、この国の市民は、精神病院をも廃止させた。独裁者ムッソリーニを市民自らが裁いたことも歴史に残る。こうして人間の解放を幾つも実践してきたのだった。どれひとつをとっても実現どころか、ぐるぐるはい回っている日本と対照的だ。「市民が決める」この当たり前が人間社会の進歩を拓く。
十数万人の市民の街頭行動によって、原発順次廃炉化・脱原発政策に戻ったドイツのメルケル政権共々、世界の非核・脱原発の潮流はフクシマを早くも教訓化している。原発推進はフランス、ロシア、中国、そして微妙なアメリカ。みな核兵器保有国でもある。原子力政策の根本には核戦略がある。この本質を浮き立たせる時代に入ってきた。節電キャンペーンがメディアを覆う最中に、旗幟鮮明に市民に訴えかける責任を一層感じる。