――☆★さんぐ/撮速日記★☆――

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ヴィラ・ドレイク

2005年08月11日 12時38分23秒 | 映画
かなり良かったです。考えさせられる物語でした。堕胎について、まだ厳しい非難の目が向けられる1950年という時代設定で書かれているのですが、幸せな家庭、誰にもいえない秘密、善意が必ずしも良い方向に行かなかったり、信頼していた人が悪いことをしていたことに思い悩んだりといった感情の起伏は、日々日常を通しても感じられることで共感できるものでした。
また、ヴィラはいい人で、周りの人も温かくて彼女の気持ちを良く分かる。でも、法にのっとって厳格に裁かなければならない・・・登場人物の辛い気持ちが手に取るように分かるこの映画は、良作だと思います。
何より、自分の母親と働き者のヴィラがだぶるんだよな・・・
堕胎に対する宗教的な共感は無くても(ほとんど強調されていないし)、この物語は心に響くものがあります。
音楽も控えめ、カメラワークも過激ではなく、心の動きを重視する作り。ヨーロッパの映画を感じさせる逸品です。(女優さん達があまり現代的な魅力を感じさせない、というのは別に物語には関係がないです・・・1950年だし・・・)

公式サイトヴィラ・ドレイク

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