里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

浄土真宗では位牌を用いない

2019年02月27日 | いえ


 我が家とって大事な記録です。
 我が家の菩提寺は、浄土真宗本願寺派のお寺さんで、私はお世話人を仰せつかっています。しかし、浄土真宗では、本来、位牌は用いず、過去帳若しくは法名軸を用いるということを知ったのは、たかだか数年前です。
 父も長く世話人をしていましたが、亡くなった後、そのまま私が引き継ぐ形で20数年になるものの、日常のせわしさから、お寺さんやお宗旨のことを深く考える余裕はありませんでした。何とか世話人の役目をこなしていたというのが正直なところです。町場の同じ檀家の親戚では過去帳にしていましたから、位牌でも過去帳でもどちらでも良いものと思っていました。
 我が家の現在の仏壇は、昔の仏壇があまりにも古くなったので、父が亡くなった翌年の平成8年に新しくしたものです。これも、浄土真宗では金仏壇が最も望ましいらしいですが、紫檀です。
 ところで、我が家の仏壇は、位牌でいっぱいになり、新しい位牌が入る隙がないまでになっていました。近隣の同じ檀家さんでも同様のケースが結構あるようです。



 この辺りでは、昔から位牌を用いるのが当たり前とされ、歴代のご住職も地域の習わしを尊重されて、あえて過去帳に変えさせるようなことをされなかったものと推察します。
 法名(浄土真宗では戒名とは言いません)も本来は、浄土真宗では釋○○や○○院釋○○ですが、○○院釋○○居士など他宗派と類似の法名が付けられています。これも歴代のご住職がこの地域の習わしに従われ、あえて変えなかったものと思われます。それが7,8年前になるでしょうか。本山からの強い指導があったようで、現在は私たちの菩提寺もそれに従い、(○○院)釋○○になりました。
 位牌についても、そろそろ過去帳に変えた方がいいのでは、というご指導をいただくことが多くなり、私も準備を進めてきました。 
 仏壇の形や大きさ、位牌の数などを勘案し、市販されている数ある過去帳の中から適当と思われるものを選定し、このたび過去帳をのせる見台と合わせ取り寄せました。
 これが、その過去帳と見台です。



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