里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ハチクが盛り今年は表年か

2024年06月11日 | 山菜

ハチクが盛りになってきました。
孟宗竹のタケノコが終わるとほどなくハチクが出てきます。
5月20日過ぎから出始めたので昨年並、例年よりは数日から1週間早い。
出始めは竹藪の中ではなく、このような日当たりの良い周囲の竹の生えていないところから出てきます。


ハチクは地下茎が浅く遠くまで伸びるため、思いがけない所に出ることもあります。
育苗ハウスの中にまで根が伸び面倒になったことがありました。
但し、これらの早く出るハチクは太りが十分でないものが多い。
竹藪の中に出るようになれば盛りで良いものが採れます。
しかし、今年は出方が緩慢でした。雨が極端に少なく異常乾燥だったからです。
ようやく5月末になり多少纏まった雨が降ったのでよく出るようになりました。


昨年裏年だったので順番から言うと今年は表年に当たります。
普通、筍と言えばそれだけで孟宗竹のタケノコのことを指します。
ハチクの場合は敢えてハチクの子とは言わず、タケノコでもハチクです。
これは当地だけでなく多くの所がそうかもしれません。
昔はハチクとどのように書くのか知らず、葉竹、破竹など勝手に想像していました。
淡竹と知ってからもやはり馴染みがなくハチクと表記しています。
採るのは孟宗竹のように土を掘る必要はなく、地上部を切るだけなので非常に簡単です。
このハチクを採ってみます。


落ち葉などを少しどけて鎌で根元から刈り取ります。


ハチクは孟宗竹のタケノコに比べ細く皮も滑らかです。


皮は赤みを帯び孟宗竹のような産毛が少なくするっとしています。採ってみます。


良いハチクはやはり孟宗竹と同様にこのように元が太いもの。


採り遅れて丈が伸びれば硬くなってきます。伸びすぎたものは倒してしまいます。


細いものも採らずに早めに倒してしまいます。
伸びないうちは軟らかいのですが、短すぎればボリュームがなく、これでは勿体ない。


穫り頃はやはり30~40㎝くらいの時。
専ら助っ人が採っていますが、小生も少し採ってみました。まずまずのハチクです。


ハチクはえぐみが少なく、そのまま料理に使う方もいます。
但し、一旦は茹でてしまうのが一般的。
孟宗竹の筍のように米ぬかなどを用いなくともそのまま茹でるだけで大丈夫です。
これは助っ人が茹で我が家の分と置いていったもの。


タッパーなどに入れ水に漬けて冷蔵保存すれば暫く持ちます。
汁物、煮物、炒め物など用途も広く、孟宗竹よりこちらを好む方もいます。もちろん小生はどちらも好きです。