里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ヤマユリとオニユリに復活の兆し

2023年08月05日 | 

ヤマユリとオニユリに復活の兆しが見えるようです。
かつて、我が家の向かいの山裾にはヤマユリが群生していました。
そのヤマユリを保持すべく、苦労して刈り払いの作業をしたのです。
夏になると大株のヤマユリには何輪もの花を付け、苦労の甲斐があったと満足したものでした。
それが、当地にも10数年前からイノシシが出没するようになり、たちまち球根を食い荒らしてしまいました。
ヤマユリの球根は百合根と言われます。地中深くにあり、地上部が枯れると何処にあるのか分からなくなります。
ところがイノシシは球根が太ったところを見計らって完璧に掘り当てます。
わずかの食い残しから少し復活したかと思いきや、またまた食い尽くし、ついには壊滅しました。
かつて群生していた向いの山裾には今年も花が見られませんでした。
しかし、幹線道路の側に何カ所かヤマユリの花を見ることが出来ました。


何れも1週間から10日ほど前のものです。
北向きのやや日陰に咲くことが多く、例年なら咲くのは今頃ですから今年はかなり早い。


ここには何株か纏まってありました。


まだ1、2輪の小さな株が多いようです。


10輪くらい着けている株もあります。


こちらは別の場所に単独の株。結構輪数がありました。


こちらも同様です。


昨年から今年とイノシシの数が明らかに少なくなり、それと関係していると思われます。
数年前は手が付けられなくなるほど増え、あらゆるものに被害を与えました。それが豚熱いわゆる豚コレラでイノシシが大幅に減ったと言われています。
こちらは我が家の庭のオニユリ。先週撮ったものです。


例年ならこれからが満開になるので、やはり大分早まっています。


かつて、ここにはオニユリが相当の数密生していました。
しかし、数年前に庭にまでイノシシが侵入。荒らし回られ壊滅しました。
イノシシが百合根が好物なのは分かっていましたが、オニユリまでとは思いませんでした。
しかし、僅かに球根かムカゴが残っていたのでしょう。2、3年かけてここまで復活してきました。


オニユリはムカゴの数も多いので繁殖するのは早いようです。


オニユリの花色やその独特な風貌は庭にはあまりそぐわない気がしないでもありません


しかし、無くなってみると何か物足りない気分にさせられます。
やはりこの時期なると、なくてはならない存在感のある花と言えるでしょう。


ヤマユリもオニユリも着実に復活してほしいものです。
しかし、イノシシは少なくなっただけで、依然います。これ以上増えないような有効な手立てはないものか。