里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜3種に追肥と土寄せ

2021年02月14日 | 畑:花菜類

当地方、昨夜23時8分、震度6の強い地震に見舞われました。余震も繰り返しあります。
10年前の東日本大震災の記憶が甦ります。
幸い我が家では少々小物が倒れた程度で大きな被害はありません。停電や断水もありませんでした。

天候の方は連日好天。
茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。
当地方では茎立ち菜が一般的ですが、とう立ち菜のことです。


広く言えばナバナ類。
秋に種を播き、冬の低温で花芽が出来、春暖かくなって伸びてきた茎(トウ)を収穫します。
3種作っています。何れも10月15日に直播きしたもの。
これは「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜。最近は単に雪菜というと「縮み雪菜」の方が知られるようになってきましたが、全く別物です。
仙台雪菜は昔から葉物としても作られていますが、他の茎立ち菜より少し早くから穫れ、トウが柔らかく大変美味しいので茎立ち菜として作っています。
生育は概ね順調です。


暖冬だった昨年は今時分にはかなり茂っていましたが、今年は平年並みと言っていいでしょう。
揃いは悪くありません。
今年はしばしば、雪が降り、土は結構湿っています。畝の両肩に速効性の肥料を施します。


土寄せは管理機では作業しにくいのでクワだけで行いました。


よく見ると花芽が確認できるようです。


これは「かき菜」。


「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名です。
こちらも生育順調で揃いも良好。昨年よりは遅れていますが、平年並みと思います。


「かき菜」は「仙台雪菜」よりも丈夫で作りやすい。
同様に速効性肥料を施します。


十分に土寄せしました。


こちらは「三陸つぼみ菜」。


「かき菜」と同類。当地方ではよく知られています。
全体の姿や葉の形はかき菜とよく似ています。ただ、葉の色はかき菜より淡いようです。


同様に追肥。


土寄せ。


木の棒を立てた右が「かき菜」、左が「三陸つぼみ菜」。
葉の色に違いがあることが分ります。


「かき菜」、「三陸つぼみ菜」は茎立ち菜あるいはナバナと言っても他と少々違い、食べるのは花ではなく新葉です。花が咲くようになる頃には硬くなってしまいます。
この辺りの露地の茎立ち菜の収穫は、例年3月下旬からですが、暖冬だった昨年は「仙台雪菜」が3月半ばから穫れ始めました。今年はどうなるか。