里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

早春の香り「フキノトウ」を採る

2021年02月23日 | 山菜

フキノトウを採りました。
我が家の田んぼの土手です。


すでに1週間前には出ているのが分っていました。
まだ少なかったので、放置していました。
今度は結構増えています。


今年は厳冬なので出るのが遅いかといえば、そうでもなさそうです。10日ほど前、数日間春のような陽気になったことで促進されたようです。


昔、フキノトウは方々に沢山出ていましたが、食べたという記憶がほとんどありません。
フキはよく料理に出されていましたが、トウを食する習慣があまりなかったのではないかという気がします。
ですから、今でもあまりこだわりはなく、気が向いたら採る程度ではあります。
とはいえ、歳を重ね、早春の気分を味わうのも悪くないと思うようになってきました。
群生とまではいきませんが、それなりにまとまって生えています。


採り頃は蕾のうちです。苞葉が開いて中の花が見えるようになれば採り遅れということになります。すでにそのようになっているものもありますし、硬い蕾のものもあります。


小ぶりですが、このくらいならいいでしょうか。


このくらいならまだ大丈夫。


この蕾はまだ硬い。


これでは苞葉が開き遅すぎです。


30個ほど採りましたが、採り頃のものだけ選び20個ばかり持ち帰りました。


フキは少し変っています。普通の植物は茎葉が伸び、ある程度大きくなってからトウが伸び出し、蕾が着き花が咲きます。フキは地下茎からいきなり地上に蕾を出し、それからトウが伸びて花が咲きます。その後に葉っぱが地下茎から出てくるという順番が逆のような面白い植物です。
当県の北部の方では、フキノトウのことを「ばっけ」と呼びます。なぜ「ばっけ」と言うのかは分かりません。
そして、味噌和えにしたものが「ばっけ味噌」。フキノトウと味噌の香りが相俟って美味しい。若かりし頃、よく御相伴に与ったものです。
我が家では天ぷらくらい。
晩酌のつまみにいただきました。


厳冬の寒冷地にも春は確実に近づいているようです。