里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

切り出した栗材を利用し水路の補修

2021年02月07日 | 田んぼ

切り出した栗の木を運び出し、水路や土手の補修をしています。
少しずつ何日かかけての作業です。
これは、切り出してから、放置していた栗の木。


生木は重く扱いが大変なので、太いところは当分放置し、できるだけ軽くなってから運び出します。栗の木は長期に放置してもさして問題ありません。
あまり太くない栗の木は、近くの空き地まで運び一時ストック。


近くの水路の補修にはこの場で杭などを作りそのまま利用します。
太いものは割ってから使います。


チェーンソーで杭を作ります。


一昨年10月の台風19号では大きな被害を受けました。復旧には大変な手間がかかりました。
例年、里山では全くの無傷と言うことは少なく、一、二度は大雨で土手や水路が傷められることが多い。
昨年は珍しく直ちに補修の必要がない年でした。
しかし、一昨年の台風被害の後始末が十分に終わっておらず、古傷の所も補修し直すところが多々あります。
ある資源を利用して手作業がやるのが基本。
ここを補修します。


水路や土手の補修に使うのは山から切り出した栗の木。
栗の木は水に強く、最も長持ちします。代替えできる木はありません。
土止め用の杭を掛け矢で打ち込みます。


適宜土止め用に横木を入れます。
下が固く、綺麗に打ち込めませんでした。

杭の頭を切り揃えて、取り敢えず出来上りということに。


これは先日補修したところ。

杭の頭を切り揃えました。

これは、まだ雪が残っているうちに作業した時のもの。


古い杭が弱ったので変えます。


下が固く頭が割れてしまいましたが、大丈夫でしょう。


こちらも同様。


栗材は長持ちしますが、半永久ではありません。


毎年、冬期間にチェックし、打ち直します。


杭のみを打ち込んだだけでも強化になります。


ならばやりたくない作業ですが、欠かせない作業です。
里山では平野部のように大規模な公共事業の恩恵には与れないので地道にコツコツやるのが肝要です。