里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

トマト連続摘芯栽培はほぼ終了(株を観察する)

2019年10月25日 | トマト連続摘芯栽培

 今年のトマトも終了間近です。台風19号で畑も大分傷められましたが、風はさして吹かなかったため雨除けのトマトはあまり影響を受けませんでした。
 今年のトマトは出だしの第1花房を着ける時点から、昨年より10日くらいの遅れのスタートとなりました。それでも8、9月は好天日が多く、全体としてはまずまずの出来だったと思います。
 今年の連続摘芯栽培を継続的に記録するという目標は、一応達成できました。昨年は過去一番の出来だったのですが、通して記録できなかったことが残念でした。ただ、最後の株の姿は記録しておいたので、今年との比較が出来ます。昨年のものがこれ
 これが今年最も穫れたと思われる株です。ほぼ、全体が見えます。


 少し角度を変えて第1基本枝側から見たもの。


 第1花房は分かりにくいかもしれません。
 一番下の最初に捻枝した第1基本枝は第2、第3花房と収穫、第2基本枝は第4~第6花房と収穫、上から垂れている第3基本枝は第7~第9花房とおまけに着けた花房まで収穫、第4基本枝は第10~第12花房まで収穫し、最後の第13花房が色づき始めでまだ残っています。これも間もなく収穫となり、それで終了です。さらに上の方には変則的に着けたおまけの花房が1個まだ赤くなって残っています。これは本来なら第5基本枝となるものです。
 この株の模式図を書き、左に昨年の模式図、右に今年の模式図を並べてみました。


 赤色が花房、緑色は葉。今年の花房の数は全部で15花房、おまけを除けば13花房ということになります。この株は40個は収穫できています。収穫できた実は太い花梗が最後まで残っているので、今でも確認できます。


 実が着かなかったり、まともな実にならなかったのはしっかりとした花梗が残りません。


 花房の数が15で実の数が40個だと、1花房当たり2.7個とあまり効率は良くありません。今年は第1花房が灰かびで半分くらいしかものになりませんでしたが、例年夏場に多少は出る尻腐れは全く出ませんでした。
 左の昨年の株は、捻枝した基本枝は5本で、第1基本枝から第3基本枝まで全て2花房です。
 右の今年の株は、第2、第3基本枝に3花房着けています。出だしが遅れたのに加えて花房の間の葉の数が多く出ており、それを挽回しようと花房の数を増やしたのです。そのため、花房同士の開花が重なってしまい、花房の数の割には着果が上手くいかず落果したと思われます。特に第6花房と第7花房、第9花房と第10花房の開花が重なったので、結局はこの4花房で2花房分くらいしか着果しなかったと思います。
 今年のトマトも僅かに残っているものを収穫して終了です。どの株も30個は穫れていますが、昨年は40個くらいが普通でした。

 
 トマトは挿し木もできるくらいですから本来丈夫な作物ですが、良いものを長く穫ろうと思うと難しく、興味の尽きない作物です。