里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の甘柿の成りはまずまず

2019年10月10日 | 畑:果実類

 今年の柿は少し遅れています。
 我が家で一番の甘柿は、通称「五十匁(ごじゅうめ)」という種類。大きさもほどほどでごまが多く入る甘い柿です。


 これが、昨年は全く成りませんでしたが、今年は、まずまずの成りぶりです。一昨年は沢山成ったので、近年、いわゆる隔年結果が甚だしい状況です。
 この柿は当地方では甘柿の代表的な種類で、同じようなケースが多くなっていると聞きます。


 自宅のすぐ前にあり、樹齢は50年くらいになります。剪定は高く伸ばさないことを第一に考えてやっているので、それも成り具合に影響しているでしょうか。


 ほどほどに成ってはいるのですが、成り方が少し変です。数個がかたまって実が着いています。1カ所に2,3個着くことはありますが、これほど極端なのはなかったと思うのですが。


 何はともあれ、今年はメインの甘柿で十分に間に合います。


 我が家には、これ以外に3種類の甘柿があります。幼少の頃はもっと種類がありましたし、本数も多かったですが、大半が伐採されました。畑の脇の方に細々と残されたというわけです。
 これは、最も早く9月中頃から採れる、通称「割れ柿」という種類。完熟してくると先が割れてくるので、このように呼ばれています。これもごまが多くて甘いですが、小さく、肌も良くありません。それで、あまり食べられることなく終わってしまうのですが、昨年は「五十匁」がだめだったため、よく食べられました。ただ、いつの年でも沢山成ります。


 これは、10月半ば過ぎから収穫できるようになる、通称「巻き目柿」という種類。頭に巻き目が入るのでこう呼ばれます。こちらは大きいですが、ごまが少なく甘さがいまいちです。これも年による成り、不成りが少ないですが、今年はまだ青く、かなり遅れています。


 これは、一番遅い通称「甚平柿」と言い、霜が降りる頃に食べられる種類。甘みは結構強いのですが、小さくて皮が固く、今ではほぼ日の目を見ることなく終わってしまいます。


 これらの甘柿がどのようにして、この地域に定着したのか、もはや知るすべもありませんが、「富有」など店に出回る品種は当地方では全く渋が抜けません。私も、過去にいくつか試しましたが、当地では在来種以外では無理でした。
 右が「五十匁」、左が「割れ柿」。


 幼少の頃、さんざん柿を食べたので、若い頃はあまり柿を食べたいとも思いませんでしたが、歳を重ねると、また柿が良くなってくるから不思議です。