そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
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  (2014・15年 太平洋側)

徒歩の旅 第47日 金沢 連泊(その2)

2009年04月14日 | 2008年日本海側の旅
5月27日 (火) 晴 (「金沢ユースホステル」連泊)  
その2

10時50分まで「兼六園」を見学。
その後、石川県観光物産館で、義母のお土産に中田屋のきんつばを買う。
11時15分、兼六郵便局にてお土産をエクスパックで発送。ついでにATMで2万円おろす。
12時、金沢市の台所と言われる「近江町市場」へ。


市場内の「こてつ」という店で、奮発して海鮮丼を食べる。美味しいし量も適当である。


午後は、先ず「泉鏡花記念館」に行く。




鏡花は、ずっとむかしに『高野聖』を読んだだけなので、旅から帰ったら、その他の作品も読んでみようと思った。「深川もの」といわれている若い頃の作品などにも興味をそそられた。
13時05分、コンビニで飲むヨーグルトを買う。
古い造りの店がある。


「尾山神社」。加賀藩初代藩主前田利家をまつる神社。異国風の三層楼門は和洋折衷の造り。


金沢中心街の街並み。




香林坊を越えて


犀川大橋方面に「室生犀星記念館」目指して歩いていると、
13時40分、前方からBさんがやって来る。ずいぶん早いと思ったら、今朝早く宿を出発して来たとのこと。ユースへの道を案内し、自分は記念館に行く。
犀川大橋のほとりの犀星の碑。


13時50分、「室生犀星記念館」へ。






こちらも充実している。とりわけ、高校で習った「いづことしなく しいいとせみの啼きけり はや蝉頃となりしか ……」という「蝉頃」の詩や、人口に膾炙している「小景異情」の詩などを、犀星の肉声による朗読で聞くことができ興味深かった。また、詩に限らず、小説、随筆、俳句と犀星の多作ぶりに驚いた。




犀川の流れ。上流方面。


下流方面。


帰り道の途中で見かけたレトロな看板。


再び「近江町市場」に立ち寄り買い物。トマト、バナナ。
15時30分、コンビニで、牛乳、食パンを買う。
浅野川ほとりの「滝の白糸像」を見る。「滝の白糸」は、泉鏡花の戯曲の女主人公。


浅野川を渡り卯辰山の坂を上って帰る。
卯辰山公園で鶴彬(つるあきら)の句碑を探すが、今日もなかなか見つからない。
「石川県大衆運動活動家顕彰碑」を見つける。


16時10分、やっと王兎ヶ丘で発見。「暁を抱いて 闇にゐる 蕾 鶴彬」と刻まれている。


(鶴彬は、29歳で壮絶な獄死をした川柳作家。
 万歳と 挙げた手を大陸に置いてきた
 手と足を もいだ丸太にしてかへし  
 胎内の動き知るころ 骨がつき
などの句を残す。前の2句は、「歓呼の声に送られて」出征した兵士のその後。最後の句は、出産の喜びを予感する頃に、その子供の父親つまり夫の戦死した遺骨が届くというもの。2009年は生誕100年。)

その後、金沢市街地を展望して写真を撮り、


16時20分、ユースに戻る。
夕食後、Bさんとお喋りしたりしてくつろぐ。彼は大隈半島の佐多岬から歩いているので旅程もちょうど半ば。薩摩半島の長崎鼻から歩いてきた僕の方もそろそろ半ばに近づく。これからも宗谷岬までお互いに元気で頑張りましょうと誓い合う。

経費  5,229円     累計  175,645円
歩数  25,484歩    累計に加えず
距離  ?km        累計に加えず


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