7月6日(日) 晴 (「みさき台公園」~天塩町・「鏡沼海浜公園」)
4時50分、深く朝霧が深く立ち込めている灯台の下のキャンプ場を出発。
初山別のカントリーサインにもなっている天文台も霧の中。
5時25分、国道232号線に合流する手前の霧の草原。
「ただ一面にたちこめた 牧場の朝の霧の海……」と唄いつつ。
国道を北上し、霧の風連別(ふれんべつ)川にかかる豊岬(とよさき)橋をわたる。
5時50分、豊岬のバス停にて小休止。
その後、昨日と同じような長いアップダウンがいくつも続くのかと思いきや、今日は平らな道が続いている。
6時50分、共成(きょうせい)を通過。「稚内104km 遠別(えんべつ)13km」の標識あり。
7時20分、草原の向こうに白樺の林を眺めたり、
広い牧草地の横を歩いたりしつつ初山別を抜ける。
7時25分、「ここから遠別町です」とある古い木の標示板。
7時30分、遠別町に入る。カントリーサインは、北限の稲、メロン、雪の結晶。
7時40分、牧場では牛が草を食んでいる。
遥かに続く海辺の平らな道の両側にもエゾニュウ。
7時50分、モオタコシベツ川にかかる旧国鉄羽幌線廃線跡の橋梁を過ぎると、
7時55分、「稚内99km 遠別市街7km」の表示、ついに稚内まで2桁台に突入。
右手の一段低くなっている廃線跡も草に覆われてしまっている。羽幌線は1987年の国鉄分割民営化により全線廃止となってしまった。
8時10分、どこまでも続く道路。昨夕差し入れをくれた一家の自動車が、「頑張って」と手を振りながら追い抜いていく。今日は宗谷岬まで行くと言っていたっけ。
所々に見られる黄色いじゅうたんを敷いたようなセイヨウタンポポの群落。
8時30分~50分、金浦(かねうら)原生花園にて休憩。やや荒れて殺風景な園内を一人で見学する。
イソツツジ、
ヒオウギアヤメ、
エゾニュウ、
ハマナス等が咲いている。
金浦原生花園を後に歩き始めて少し行くと、前方から満載のカートを引いてくる歩行者に出会う。
8時55分~9時55分、情報交換等のために再び金浦原生花園に戻り、木道のコーナーに腰を下ろして話をする。
男性は63歳で大阪労山所属の人。カートは手製で、7月1日に宗谷岬を出発し沖縄を目指しているとのこと。
「 徒歩による日本縦断計画
63歳 人生最大の冒険
北海道宗谷岬(日本最北端) 波照間島(日本最南端) 」
という彼の計画書を見せてもらう。
日本海に沿って南下する予定で、こちらが通過してきた経路とだいぶ重なるため、トンネルなどの様子や宿泊場所について教える。さらに旅の話のみならず、山の話にも花が咲き、あっという間に時が過ぎてしまう。写真を撮り合い、お互いの道中の無事を祈って別れる。(その後、2008年12月13日に、無事最南端の波照間島に到達し、目的を達成したとのメールをいただきました。)
10時45分~11時25分、道の駅「富士見」にて休憩。結露に濡れたテントなどを乾かす。
その後、近くの農家の奥さんたちがやっている直売所で買い物。イチゴ、蓬餅4個。日差しが強いので直売所の中で、彼女たちとお喋りをしながらイチゴと餅2個を食べる。
11時30分、遠別川にかかる遠別橋をわたって町の中心部に入る。
11時35分、セイコーマートで買い物。栄養ドリンク、おにぎり2個、あんドーナツ。
12時25分、広い牧草地に牧草ロールがいくつも見られ、
防風雪柵の横を白い牧草ロールを積んで走る大型トラック。
防風雪柵の下に咲いているオレンジ色のコウリンタンポポや
白いマンテマ。
12時45分~55分、国道119号線とのT字路のバス停で小休止。
13時20分、丸松の交差点で天塩まであと13キロの表示。余りに暑いので自販機でペットボトル買う。
14時、両側に野草が咲き乱れる一直線の道。
14時05分、路肩にキャンピングカーを止めていた男性がやってきて、缶コーヒーと500円をくれると言う。缶コーヒーは有難くいただくがお金はまずいと断るが、「気にしないで。何か買えば同じことだから。」と言う。
しばらく一緒に並んで話をしつつ歩く。埼玉の62歳の人で、今回はキャンピングカーだが、これまでに四国遍路、東海道、北海道一周など歩いているとのこと。
彼の話では、四国は是非歩いて見たらよい、親切な人が多く歩いていて楽しい、と。そして、自分もこれまでに多くの人から親切を受けてきたから回り持ち、どこかでその気持ちを他の人に返せばいい、と言う。徒歩旅の先輩からのバトンと考えて500円をいただくことにする。
14時20分、北里のバス停にて食事。
直後に夕べの一家が、今度は宗谷岬からの帰り道らしく、男の子の「頑張って。」という声とともに通過していく。
14時30分、牛舎の横を通過。
14時40分、天塩(てしお)町に入る。
天塩市街まで2時間。
振り返れば、留萌はもう100キロ以上の彼方に。
14時50分、天塩グリーンエネルギーの風車が見える。
牧草ロールを積んだトラックなどが行き交う単調な道を、たまに現れる距離標識のキロ数を励みにひたすら歩く。
15時05分、天塩市街が近づく。
16時30分、道の駅「てしお」近くのセイコーマートにて宿泊用の食料を購入。発泡酒、食パン、揚げせんべい、ポテトサラダ、チーズ、バター、レモン飴。
17時、鏡沼海浜公園に到着。本日も12時間行動なり。
日曜日なので、昼間「鏡沼しじみまつり」というイベントがあったそうだが、この時間になると幟が残っているだけで、もはや人々の気配はない。
キャンプ場の使用料がちょうど500円だったので、昼過ぎにキャンピングカーの男性に貰った500円を充てる。
経費 3,448円 累計 313,856円
歩数 6,0139歩 累計 4,419,508歩
距離 40km 累計 2,924km
(本日の到達地点――天塩町)
(途中から当ブログにこられた方は、右サイドバー「最新コメント」欄の「★はじまり★/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、最上段の「次の記事へ」から順に、日本縦断徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)
4時50分、深く朝霧が深く立ち込めている灯台の下のキャンプ場を出発。
初山別のカントリーサインにもなっている天文台も霧の中。
5時25分、国道232号線に合流する手前の霧の草原。
「ただ一面にたちこめた 牧場の朝の霧の海……」と唄いつつ。
国道を北上し、霧の風連別(ふれんべつ)川にかかる豊岬(とよさき)橋をわたる。
5時50分、豊岬のバス停にて小休止。
その後、昨日と同じような長いアップダウンがいくつも続くのかと思いきや、今日は平らな道が続いている。
6時50分、共成(きょうせい)を通過。「稚内104km 遠別(えんべつ)13km」の標識あり。
7時20分、草原の向こうに白樺の林を眺めたり、
広い牧草地の横を歩いたりしつつ初山別を抜ける。
7時25分、「ここから遠別町です」とある古い木の標示板。
7時30分、遠別町に入る。カントリーサインは、北限の稲、メロン、雪の結晶。
7時40分、牧場では牛が草を食んでいる。
遥かに続く海辺の平らな道の両側にもエゾニュウ。
7時50分、モオタコシベツ川にかかる旧国鉄羽幌線廃線跡の橋梁を過ぎると、
7時55分、「稚内99km 遠別市街7km」の表示、ついに稚内まで2桁台に突入。
右手の一段低くなっている廃線跡も草に覆われてしまっている。羽幌線は1987年の国鉄分割民営化により全線廃止となってしまった。
8時10分、どこまでも続く道路。昨夕差し入れをくれた一家の自動車が、「頑張って」と手を振りながら追い抜いていく。今日は宗谷岬まで行くと言っていたっけ。
所々に見られる黄色いじゅうたんを敷いたようなセイヨウタンポポの群落。
8時30分~50分、金浦(かねうら)原生花園にて休憩。やや荒れて殺風景な園内を一人で見学する。
イソツツジ、
ヒオウギアヤメ、
エゾニュウ、
ハマナス等が咲いている。
金浦原生花園を後に歩き始めて少し行くと、前方から満載のカートを引いてくる歩行者に出会う。
8時55分~9時55分、情報交換等のために再び金浦原生花園に戻り、木道のコーナーに腰を下ろして話をする。
男性は63歳で大阪労山所属の人。カートは手製で、7月1日に宗谷岬を出発し沖縄を目指しているとのこと。
「 徒歩による日本縦断計画
63歳 人生最大の冒険
北海道宗谷岬(日本最北端) 波照間島(日本最南端) 」
という彼の計画書を見せてもらう。
日本海に沿って南下する予定で、こちらが通過してきた経路とだいぶ重なるため、トンネルなどの様子や宿泊場所について教える。さらに旅の話のみならず、山の話にも花が咲き、あっという間に時が過ぎてしまう。写真を撮り合い、お互いの道中の無事を祈って別れる。(その後、2008年12月13日に、無事最南端の波照間島に到達し、目的を達成したとのメールをいただきました。)
10時45分~11時25分、道の駅「富士見」にて休憩。結露に濡れたテントなどを乾かす。
その後、近くの農家の奥さんたちがやっている直売所で買い物。イチゴ、蓬餅4個。日差しが強いので直売所の中で、彼女たちとお喋りをしながらイチゴと餅2個を食べる。
11時30分、遠別川にかかる遠別橋をわたって町の中心部に入る。
11時35分、セイコーマートで買い物。栄養ドリンク、おにぎり2個、あんドーナツ。
12時25分、広い牧草地に牧草ロールがいくつも見られ、
防風雪柵の横を白い牧草ロールを積んで走る大型トラック。
防風雪柵の下に咲いているオレンジ色のコウリンタンポポや
白いマンテマ。
12時45分~55分、国道119号線とのT字路のバス停で小休止。
13時20分、丸松の交差点で天塩まであと13キロの表示。余りに暑いので自販機でペットボトル買う。
14時、両側に野草が咲き乱れる一直線の道。
14時05分、路肩にキャンピングカーを止めていた男性がやってきて、缶コーヒーと500円をくれると言う。缶コーヒーは有難くいただくがお金はまずいと断るが、「気にしないで。何か買えば同じことだから。」と言う。
しばらく一緒に並んで話をしつつ歩く。埼玉の62歳の人で、今回はキャンピングカーだが、これまでに四国遍路、東海道、北海道一周など歩いているとのこと。
彼の話では、四国は是非歩いて見たらよい、親切な人が多く歩いていて楽しい、と。そして、自分もこれまでに多くの人から親切を受けてきたから回り持ち、どこかでその気持ちを他の人に返せばいい、と言う。徒歩旅の先輩からのバトンと考えて500円をいただくことにする。
14時20分、北里のバス停にて食事。
直後に夕べの一家が、今度は宗谷岬からの帰り道らしく、男の子の「頑張って。」という声とともに通過していく。
14時30分、牛舎の横を通過。
14時40分、天塩(てしお)町に入る。
天塩市街まで2時間。
振り返れば、留萌はもう100キロ以上の彼方に。
14時50分、天塩グリーンエネルギーの風車が見える。
牧草ロールを積んだトラックなどが行き交う単調な道を、たまに現れる距離標識のキロ数を励みにひたすら歩く。
15時05分、天塩市街が近づく。
16時30分、道の駅「てしお」近くのセイコーマートにて宿泊用の食料を購入。発泡酒、食パン、揚げせんべい、ポテトサラダ、チーズ、バター、レモン飴。
17時、鏡沼海浜公園に到着。本日も12時間行動なり。
日曜日なので、昼間「鏡沼しじみまつり」というイベントがあったそうだが、この時間になると幟が残っているだけで、もはや人々の気配はない。
キャンプ場の使用料がちょうど500円だったので、昼過ぎにキャンピングカーの男性に貰った500円を充てる。
経費 3,448円 累計 313,856円
歩数 6,0139歩 累計 4,419,508歩
距離 40km 累計 2,924km
(本日の到達地点――天塩町)
(途中から当ブログにこられた方は、右サイドバー「最新コメント」欄の「★はじまり★/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、最上段の「次の記事へ」から順に、日本縦断徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)
このブログが、また旅に出るきっかけになることができたらうれしいですね。
旅の途中では、不愉快なことはほとんどなく、多くの人に親切にしてもらいました。徒歩の旅ということも理由のひとつだったかもしれません。不十分ながらブログをとおしてそれらを紹介できてよかったと思っています。
誰かにしてもらった親切を別の誰かにお返しする・・・
そういう気持ちを持ち続けたいと、改めて思いました。