そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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四国の旅 第28日 松山市・「ホテル エコ道後」へ(その1)

2012年08月15日 | 2011年四国の旅-1
11月9日(水) 曇 (遍路宿「桃李庵」~松山市・「ホテル エコ道後」)

(その1)

○本日の参拝
第46番札所 医王山養珠院  浄瑠璃寺 (御本尊:薬師如来)
第47番札所 熊野山妙見院  八坂寺  (御本尊:阿弥陀如来)
第48番札所 清滝山安養院  西林寺  (御本尊:十一面観世音菩薩)
第49番札所 西林山三蔵院  浄土寺  (御本尊:釈迦如来)
第50番札所 東山瑠璃光院  繁多寺  (御本尊:薬師如来)
第51番札所 熊野山虚空蔵院 石手寺  (御本尊:薬師如来)



夜は冷え込んだ。しかし、星空の写真を撮ろうとしていた江東さんには残念なことに霧がたちこめて、星は見えなかった、とのこと。


6時45分、出発。宿の「お接待」で、冷凍のペットボトルとクッキーをいただいた。


始め肌寒く、カッターシャツの上に白衣を着たが、ザックを背負っているので歩くとすぐに暑くなり、半袖Тシャツになった(しかし、時々防寒袖を着用)。

同宿の三人は、それぞれに出発したが、そして、歩くペースも異なっているのだが、札所の数が多く、また札所間の距離も短いため、結局、あちこちで三人がダンゴになったり、ばらけたり、2人連れになったりした。

歩き始めてすぐの、明神レストパーク。


水・トイレありで、野宿適地。当初、ここに泊まる予定だったが、野宿が三日続いたので、風呂に入ってさっぱりして松山に、ということで昨夜は宿泊まりにした、というわけ。

7時10分、三坂峠へのへんろ道分岐。峠まで樹林の中を行く。




7時25分、峠(710m)の樹林の切れ目から松山市街を望む。


鍋割坂を下降。


この峠越えルートは、旧久万街道。




7時45分、苔むした休憩所あり。


樹林をぬけて里山風の畑の中をどんどん下っていく。


8時、旧遍路宿坂本屋。


8時5分、遍路の墓が路傍にある。石に刻まれた碑文は「天保十三寅五月三日 特實而覚信・・・」などと読めそうだが、はっきりとは分からず。どんな生涯を送った人なのか、など思いをめぐらす。


8時25分、番外霊場網掛石。


「弘法大師の網掛け石」。


8時35分、窪野町。頭上に子規の句碑。
「旅人の うた登り行く若葉かな」。


道端で、花の実を摘んでいるお婆さんがおり、聞くと、草木染に使うのだそうだ。花の名は「知らないのよ」。何の花だろう。


こちらは畑を耕すお爺さん。


9時5分、第46番札所の浄瑠璃寺へ。


門前に子規の句碑。


本堂。


大師堂。


鐘楼。


境内には様々な御利益のある石がある。

仏足石。


仏手石、というのかな。


「仏手花判」。


その他にも・・・。




霊木の大杉。


1km足らずで、


9時30分、第47番札所の八坂寺の山門。


石段を上り、






本堂。


本堂の地下に万体仏。




大師堂。


境内に、「極楽の道」と「地獄の道」の入り口があり、「地獄の道」に入ってみた。内側に、餓鬼道、畜生道、修羅道などの絵が描いてあった。


森白象の句碑「お遍路の 誰もが持てる 不仕合」。


西林寺に向かう。


畑の中のへんろ道を行く江東さん。


9時55分、番外霊場文殊院。




遍路の開祖、衛門三郎の邸宅跡といわれ、彼の菩提寺。


大きな大師像と、


衛門三郎と妻女の像などがある。


10時20分、札始大師堂。




10時30分、県森連松山木材市売場を通過。


すぐに重信川。




久谷大橋を渡り、


10時45分、今日3番目のお寺西林寺へ。


山門は仁王門。






本堂と、


大師堂。


子規の句碑。
「秋風や 高井のていれぎ三津の鯛」。


小川の石垣にアオサギ。




11時40分、第49番札所の浄土寺へ。


山門は立派な仁王門。






本堂と、


大師堂。


子規の句碑。
「霜月の 空也は 骨に生きにける 」。


白象の句碑。
「お遍路や 杖を大師と たのみつつ 」。


12時15分、コンビニで昼食を買う。

12時30分、第50番札所の繁多寺。ここの山門は仁王門ではなかった。


本堂と、


大師堂。


境内のベンチで、江東さんと食事。その後、彼は先行した。

繁多寺を辞すとき、門前にいたアイスクリーン屋のおじさんから、「お接待だよ」と、ヤクルトと飴玉を渡された。買ってもいないので恐縮しつつ、南無大師遍照金剛。

13時30分、石手川。


「へんろはし」を渡る。


スタンプには、
「霞む日や 巡礼親子 二人なり 漱石」。


(その2へ)


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