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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

転勤雑感(3回シリーズその2)

2014年03月14日 00時00分01秒 | 緑陰随想

  就職後に自己の判断だけではなく、自己の職域に必要な様々なノウハウを蓄積し、その判定を組織の関係者に託す人事制度が、組織で動いていることを、就職する本人もその親もあまり意識せず、今でも明確になっているとはいえない。就職するという一面に長期間組織が人材育成を行う役割があったといえるであろう。最近はブラック企業という悪名を付けられ、雇用する意味を逸脱する企業が出現している。誠に残念な状況が生まれていることに心を痛めているところである。

  人事異動では、どこの組織においても、事前に意向打診をする何らかの手続きを持っているが、所属していた組織においても、異動の意向打診を本人から聞く希望調書なるものがあり、12月には組織の長へ提出することになっていた。内容は希望異動先、家庭の事情、海外勤務希望の有無、資格取得状況、自己申告に係わる病歴、趣味等であった。施設長は全職員から提出された希望調書に施設長としてのコメントを付して、本部の人事部へ提出することになっていた。

 年が明けてから直ぐに本部主催の全国施設長会議があり、その折りに、人事ヒアリングが行われる。人事異動は組織の活性化と公平性から行われているが、個人の事情がどれだけ考慮されるかは相対的であり、誰しもが満足行くとは限らないことも多々ある。特に、専門性が異なる場合や、年齢構成、在職年数等多くの要素が複雑に組み合わされているため、方向性が決まっても内示が済むまでその調整が続く。端から見ていてもその大変さを知ることが出来る。内示が済んでも、4月1日の辞令が交付されるまでの間に事情が変わることもある。

 新人の採用は一般事務職と専門技術職である指導員とでは異なるが、全国をいくつかのブロックに分けて、試験が実施され、合格した者の新人研修を約3週間に亘って実施される。近年では合宿形式で新人教育がなされると聞いている。何度か新人研修を行ったが、将来を担う若さと熱心さには自分の昔とは全く違うものを感じた。(次回へ続きます)