身体の割に大きい餌でしたがうまく飲み込めました。
サラリーマンは転勤が付き物であるが、全国展開していれば当然と思っていた。一カ所や圏内だけの移動もあるであろうが、通勤が困難であれば、転居も致し方ない。結果として転居を伴う転勤は少ない方がよいのであろうが、一つの職場に3年もいれば、そろそろ自分の番が来ると周りの雰囲気で分かるものだ。38年間奉職して、職場が変わったのは11回を数える。その内で転居を伴う異動は6回あった。11回のそれぞれは同じ組織ばかりではなく、関係する財団法人が2回ほどあり、毎回従事した職務内容は異なる分野であった。
早い時期から仕事を選ぶことは大切であるといわれているが、成功する確率は低く、挫折の連続で、決して自分が望んだことがその通りになるとは言えない。芸術家やピアニストなど若くして才能を発揮する人もいるが、むしろ生涯を通じて同じ職業に携わる人の方が少ないのではないであろうか。
自分も大学を卒業して、就職したわけであるが、大学自体は、文部省の管轄外である省庁が独自に作る目的大学で、一般大学とは違い、入学したときに既に方向付けがなされていたため、卒業と同時に職業訓練の世界へ入った。今話題となっている就職活動は全く経験しなかったが、大学4年間が将に就職後に必要な職業能力開発に関する知識・技術・技能を習得できた。
最近の傾向では、就職活動が大学2年で始まり、3年次には大方の方向付けと目的を絞り込み、4年次の早い段階から企業訪問や、就職面接会へ出向くこととなり、早期に内定へ進んでいる。このことが決してよいこととは思えないが、就職が最終目的でないことも事実で、活動を続けられているのが今の就職戦線である。(次回へ続きます)