ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

残るは「政治とカネ」か

2007年09月22日 10時04分54秒 | Weblog

 気の早い新聞は福田政権を予想した紙面作りをしている。

▼21日の産経新聞「正論」では、「女系天皇と追悼施設どうなる」と題して日本大学の百地章教授がこの女系天皇と追悼施設の仕掛け人が福田さんだと警戒を鮮明にしている。福田さんになると沈静化した動きが出てくるのではないかと疑心暗鬼になっている感じだ。また各紙とも民主党が論調で重なるところが多く福田さんは攻めにくいとも書いている。

▼つまり安倍政権とは異なる路線に移行するのが福田政権ということなのか。はたしてそう単純に言えるかどうか。民主党が参議院第1党であることには変わりがないし、自民党の体制は安倍さんを持ち上げた時と大きく変わったとはいえない。

▼後者についてもう少し述べると、こうなる。自民党が一番頭を領したのは何かをみれば鮮明になる。次期衆議院選挙で勝つことだ。七月の参議院選挙で一番勝てる総裁候補が安倍さんいうことだった。それが年金で大敗した。今度は衆議院選挙というわけだ。

▼しかし選挙で勝てるかは、神のみぞ知るである。ただ政府・自民党は懸命に年金問題の幕引きをやろうとしている気がする。舛添厚労大臣が21日に「5000万件の照合作業は大丈夫だ」と発言、年金横領役人の最終発表を同じ日に発表したのも、新総裁決定までにカタをつけておこうとする意図がありあり。これは邪推ではないだろう。

▼民主党の年金問題の仕掛け人である長妻議員も21日照合作業をする社会保険庁を訪ねたが、視察を終えた発言はインパクトが弱かった。ひらがな入力ではダメということだが、1年での照合作業はムリとは言わなかったようだ。

▼このままだと年金問題は確実にトーンダウンしていくだろう。参議院選挙の大敗の1つである「地方再生の取組み」は新総裁は懸命にやるだろうし、これも争点化しにくい。

▼政治とカネの問題だけが依然として残る。安倍さんが1円たりとて領収書を添付して政治資金報告書をだすべきだと踏ん張った姿はすがすがしかった。どこまで政治とカネの問題を解決できるか。自民―民主両党の攻防になるとみる。かつてロッキード事件のときにイギリスの政治とカネにかかわる議会の取組みが新聞で連載されたことがある。イギリス議会は19世紀に取り組んだと。日本はロッキード事件から30年近くなる。まだ暗中模索なのか。

▼社民、共産はその面で「さすが社民党、共産党だ」とうならせる実態を見せればいいのだが。仏教の教えの「蓮華の花」のたとえは悪すぎるが、凜(りん)と立つ弱小政党が巨大な「ゾウ」を怖じ気づかせることができるのだが。(ネット新聞掲載分に加筆)


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