ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

ホリエモンとマスコミ

2006年01月27日 11時53分39秒 | Weblog
メディア史が専門の佐藤卓巳さんが毎日新聞(大阪本社)1月25日夕刊でライブドアグループの犯罪を「メディアの犯罪」と呼ぶべきだと論じていた。論拠は既存マスコミがその犯罪に加担して「有名人」を作り出すことで「ホリエモンもマスコミとともに繁盛したからである」というのだ。

たしかにマスコミは有名人を作り出すことで視聴率、購読数をあげる。ネットで同様だ。しかしその有名人は「消耗」材でしかない。消費者の購買意欲をさそうための「消耗」材であり、ときがくれば忘れ去られる。

佐藤卓巳さんが語っていたことで面白かったのは、マスコミは有名人を作り出すが、英雄は作らないということの指摘だ。世間は本物の英雄を作ることを望んでいないし、「人気があるのは『チャンスさえあれば自分たちもなれる』有名人である」という。

ここは違う。英雄は民衆が作り出すものであり、日本にはいま英雄がいないが、お隣りの韓国では英雄はいつも作られている。偽造の幹細胞で信頼が失墜した黄教授はいまも熱烈な黄教授支持者がいる。韓国哲学の小倉紀蔵さんが「日本はタレント化するが、韓国は英雄化する」とどこかで言っていたが、英雄化するのは民衆の集団意識があらわれたものといえる。だから、韓国は民衆という存在がまだ生きているといえるのではないか。

ただ英雄の危うさを知っているのも民衆であるから、有名人として消費することは安全弁かもしれない。それが日本なのか。英雄を生む構造は戦時下にあのある朝鮮半島の危機のあらわれかもしれない。

大分論点がずれたが、ライブドアショックはマスコミにも当然ないといけないが、これが皆無なようなのが解せない。「メディアの犯罪」といった佐藤さんは今回の事件での様々な人の発言の中で光っている。

株価を吊り上げた舞台回しをマスコミが受けもったとすれば、そこの情念分析は非常にたいせつだろう。情念とはホリエモンを持ち上げ関心の中心にすえる感情の流れ、感情の発露である。

経済という化け物が牽引したから舞台回しも居場所があったのであり、情念と経済は現代を解く2大要素だ。この2大要素に担がれて粉飾決済による株価吊り上げ、大メメディア買収収交渉と続くわけか。

しかし日当3000円を500円あげろと世論調査の仕事で交渉した経験を私はもつが、この3000円、3500円の世界に住む私の方が偽装はないからましなのかもしれない。ホリエモンを支えた情念と経済に無縁だからだ。(ジャーナリスト・ネット1月27日掲載分)
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人類は進化しているか?

2006年01月27日 08時40分43秒 | Weblog
ウガンダのビクトリア湖周辺のママンバ湿地に住んでいる。体長80センチ近くになるマンバという魚をとり生きている。

 面白いのは外来魚がはびこることでママンバが減少しているとテレビで報じていたことだ。共生とは食う、食われる関係でも共生というのだから驚きである。

 人類という生物種が維持されるのは、残酷な見方からすれば食う、食われる関係が維持されているからか。

 何を食い、食われているか。もし人類が人類を食い、食われる関係ならこれは共生ではない。しかし文明が進んだ国、民族がそうでない国、民族を食うことで繁栄した歴史など嫌というほど人類で繰り替えされてきた。

 事実、食う国、、民族が弱まると、巨大な帝国は崩壊していった。崩壊するまで支配者は気づかないのも繰り返されてきている。

 人類は本当に進化しているのか。絶えず進化し、退化も進化の一つの形態という人もいるが。それは物質的な面だけだろう。
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