あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

柳田國男原作・京極夏彦文・近藤薫美子絵「えほん遠野物語まよいが」を読んで

2024-05-25 09:13:26 | Weblog

 

照る日曇る日 第2051回

 

原作の63段による絵本である。

 

「まよいが」は「迷い家」の意味だが、佐々木喜善が今昔物語の「迷い神」から思いついた用語だろうが、遠野ではあまり耳にしないと「注釈遠野物語」では解説している。

 

いずれにしてもあまりおむつのよろしくない無垢な女がふきを求めて小川を遡り、「座敷に鉄瓶の湯がたぎりて、今まさに茶を煮るんとする」豪壮な無人の屋敷を訪れ、帰りに小川から流れ下ってきた美しい赤い椀でお米を量ると、いつまでたっても米櫃が尽きず、それ以後当家(川井村の三浦家)は村一番の豪家になったという。

 

原作の続く64段では、栃内村の山崎某らが大挙してこの「まよいが」の門前に至ったが、何の収穫もなくいたずらに帰ってきたという。

 

「アマプラ」を何度も止めて見つめたり「サイコ」でリーが殺されるところ 蝶人

 


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