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あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

中沢啓治作「はだしのゲン第7巻」を読んで

2023-04-17 10:10:07 | Weblog

 

照る日曇る日 第1882回

 

敗戦直後の耐乏生活をたくましくけなげに生き抜くゲンや隆太などの活躍を描く本巻では、再度描写される原爆投下直後のドロドロの人体の惨状が目を覆いたくなるほどに生々しい。

 

今や1等国民に成り上がった朝鮮人の朴さんの力添えもあって、原爆症に苦しむ作家の遺著の出版に成功するが、とうとうゲンの母が亡くなってしまう。

 

焼場で納骨しようとしたゲンだったが、ピカドンに全身を侵された彼女の骨は、ひとかけらも残っていなかった!

 

    じぇじぇえとあまちゃんのように鳴く燕かな 蝶人