蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第369回
○新年会/新入女性社員のあいさつ
あけましておめでとうございます。昨年暮れに入社したばかりの新人の伊藤小百合です。どうかよろしくお願い致します。*1
入ったばかりで生意気なようですが、この会社は皆さん親切に仕事を教えてくださいますし、家庭的な雰囲気ですし、ほんとにいい会社にはいったなあと母といっしょに喜んでいます。*2
この機会をお借りして、ちょっと自己紹介させてください。
私の趣味は2つあります。ひとつはオートバイです。毎年夏は愛車に跨って全国のいろんな温泉を訪ねています。日本百名山ならぬ、日本百名湯を3年間で全国制覇しようと思っています。
もうひとつは、俳句を詠むことです。去年の大晦日に温泉ではなくて近所の銭湯に入ったら、脱衣所に「去年今年貫く棒の如きもの」という句が張り出してあったのがきっかけです。
番台のおばあちゃんに聞いたら、高浜虚子という偉い俳人の作品だそうです。
俳句とオートバイ、この2つをテーマに今年もガンバル伊藤です。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
○アドバイス
*1 新人とはいいながら結構言いたいことを言ってしまうタイプが増えた。先輩に対して失礼にならないように要注意。
*2 新年会という晴れの場を利用して、ちゃっかり自分を売り込もうとしている。一昔なら考えられなかったことだが、現在ではくつろいだ雰囲気のもとでこんな気軽なトークが行われることもある。

いつ死ぬか分からないけどこの部屋を片づけようとはまだ思わない 蝶人