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あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2020年蝶人師走映画劇場その5

2020-12-23 11:27:58 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2433~42


1)デヴィッド・エアー監督の「フューリー」
ブラビが指揮する米軍戦車とより強大な独戦車との壮絶な戦い。しかしイザヤ書を暗記している兵士が、占領地で女を蹂躙するとはこれいかに?2014年の製作。
2)角川春樹監督の「汚れた英雄」
大藪春彦の原作を1982年に草刈正雄主演で映画化したオートバイレーサー物語だが演出が拙劣で見るに堪えない。
3)キム・ジウン監督の「ラストスタンド」
シュワちゃん大活躍の2013年製の現代版西部劇。カリフォルニア知事を卒業してからまた映画で遊べる人世も悪くないなあ。
4)「地獄の黙示録」特別完全版
カーツを求める旅の途中でウィラード大尉が仏蘭西人の入植者の家に寄り道するエピソードが興味深い202分の長丁場。2001年の製作である。
5)ペドロ・アルモドバル監督の「私が、生きる肌」
娘を強姦した若者を監禁して亡妻そっくりに性転換させ愛するようになった変態的な医師の哀しい物語だが、ようもまあ映画にするもんだなあ。2011年のスペイン映画。
6)村川透監督の「蘇える金狼」
大藪春彦原作、松田優作主演1979年ののアクション物。昼はさえないリーマンが夜は悪の権化に変身して大活躍するのだが、所詮は帰属する会社の重役で満足する程度とはみみっちい限り。ファム・ファタール役の風吹ジュンがミスキャストずら。
7)キャスリン・ビグロー監督の「K―19」
様々な事故を引き起こした悪魔のように不吉な原子力潜水艦の1961年の原子炉事故を題材にした2002年の海底ホラー映画。ハリソン・フォードがロシア人館長に扮している。
8)リー・チーガイ監督の「不夜城」
馳星周原作のノワールを1998年に金城武主演で映画化。ファム・ファタール役の山本未来がミスキャストずら。
9)ウォルフガング・ペーターゼン監督の「U・ボート ディレクターズカット」
3時間28分に及ぶ1997年の拡大版。ジブラルタル海峡を全速で突破するところが最大の見ものであるのは変わらないが、この潜水艦はたった二艘のタンカーを撃沈しただけで大した戦果を上げていない。
10)フィッシャー・スティーヴンス監督の「ミッドナイト・ガイズ」
アル・パチーノ、ウォーケン、アーキンの3ロートルが死に際に花実を咲かせる2012年のお涙頂戴の物語。


  人世は不急不要のものなればコロナなんてどうてことない 蝶人