株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(200) 大国主59(須勢理毘売の嫉妬6) 宇摩説の解説4<歌謡5-2>

2008-11-20 00:00:40 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

   はじめに 

 前回は歌謡5の最初の段を説明した。ここに、沼河比売の評価を歌っていた。これは、当時の女性の嗜みだった、衣装の技術が未熟だと言ったようだ。 

 今日の部分で、語義を一つ先に説明する。 

そにどり は代名詞。それ。そこ。某。なにがし。
 は、似であろう。
 トリは、鳥でなく人(指導者)。取る。採る、捕る、執るの変化。 

  歌謡5原文2

  蘇邇杼理能(そにどりの) 阿遠岐美祁斯遠(あおきみけしを)
  麻都夫佐邇(まつふさに) 登理與曾比(とりよそひ)
  淤岐都登理(おきつとり) 牟那美流登岐(むなみるとき)
  波多多芸母(はたたぎも) 許母布佐波受(こもふさわず)
  幣都那美(へつなみ) 曾 邇奴棄宇テ(そにぬきうて)

  夜麻賀多爾(やまがたに) 麻岐斯(まきし)
  阿多泥都岐(あたねつき) 曾米紀賀斯流邇(そめきがしるに)
  斯米紀許呂母遠(しめきころもを)
  麻都夫佐邇(まつぶさに) 登理與曾比(とりよそひ)
  於岐都登理(おきつとり) 牟那美流登岐(むなみるとき)
  波多多芸母(はたたぎも) 許斯與呂志(こしよろし) 

  角川の「現代語訳」  

 ヒスイ色の青い御衣装を、十分に身に着けて、
 水鳥のように、胸を見る時、
 羽敲きも、これも似合わしくない、 
 波うち寄せる、そこに脱ぎ捨て、 

 山畑に、蒔いた茜(あかね)草をついて、
 染料の木の汁で染めた衣服を、十分に身に着けて、
 水鳥のように胸を見る時、
 羽敲きも、これはよろしい。 

  宇摩説の歌の理解 

 其・似、執りの 青き御衣装を
 真・つぶさに 取り装い
 置きつ鳥(姫) 胸(自分の心)を見ると
 葉・端たたき(教育)にも 相応わず
 辺つ並ぞ、 其処に脱ぎ捨て 

 山方に 蒔きしあたね(茜)
 衝き、染めきが知るに
 染めころも(衣)を
 真、つぶさに 取り装い
 置きつトリの (我が)胸(心)を見ると
 端・葉、たたき(教育)も、越しよろし 

  宇摩説の訳 

 その他の似たトリ(女神)の 青い(若い)御衣装は
 真にツブサニ 着ると
 (この)置くトリ(を) 我が胸に聞けば、
 地域の教育にも 相応しくない。
 辺の普通の(物) 其処に、脱ぎ捨てた。 

 山方に 蒔いたアカネを衝き
 染めたを知る 染めころもを
 真に直ちに 装い着て、
 置いたトリ(を) 我が心に問えば
 葉・端の教育にも 越えてよろしい  

 以上のようになります。

上の史学の解釈と比較すると、宇摩説と史学の違いが明確になるでしょう。 

 また、宇摩説を読めば古事記が創作ではなく、史実の伝承であること。これらは、神社(天下りの神の地)で神楽などの芸能として言い伝えてきたことなども理解できると思います。 

 日本文化は、先に何度か、例を示しながら書いたのですが、弥生時代に起源があります。しかし、現在は弥生時代が解けてないために混乱した論が広がっています。 

  この歌で判ること 

 この歌を見ると、妻は機織などをして、夫の衣装を作り、着せていたことが判る。これは、江戸時代までは普通の家庭の妻の役目であっただろうが、現代人には判り難い。 

 天下った各地の女神も、機織、田植え、後継者の推薦などをしていた。今で言えば、塾に通うように、子供の時から、この機織、田植えなど、女神の指導を受けて育ったのである。 

 なお、余談ながら、これらの指導によって、高天原に推薦する女児が選ばれて、卑弥呼の下にある見習い(学校)に行ったのであり、卒業と共に各地の指導者となった(先に述べた)。 

 染料から指導の出来る妻はいないと、妻の存在価値を各地のヒメと比較して、認めたのである。技術・知識優先時代(実力主義)のほめ方といえる。 

 スセリビメは、これを聞いて、安心したことだろう。この衣装の点では誰にも負けないという自負もあったのだ。これ認められると、自分以上は居ないと安心する。 

 大国主の説得は、これで、終わりではない。この後に、最後のトドメとも言える歌が残っている。それは、次回にする。
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