株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

地名と歴史(20) 宇摩説の地名解説 「ナ」の考察。宇摩方言と古事記

2009-06-14 07:48:14 | 宇摩説の「地名と歴史」

   はじめに

 

 前回は、「ナ」の、古語辞典と、宇摩説の解説を書いた。

しかし、7番は書いてない。これは、先に、平坦・ナギ(凪、和ぎ)を書いたので思い出せば一層理解が深まろう。

 

 また、ナリ・ナルの意味も先に説明した。高天原から、天下って国々を指導した神は、波を治める活動をして、和の指導宇(ナギ)に成し遂げると、ナリ・ナルの地名を付けたのだ。

 

 また、先に説明したように、国を作り、固めたイザナギ・イザナミにも、ナがあって、これが国作り、国固めに関係した語である事を、残している。

 

 なお、ナギとナミを、海人言葉で、穏やか(波が無い)と、少し波立つなどと書いたが、波が嵐のように大きく立つ意味では無い。ナミには、並の意味もあるように、日常的波乱だ。

 

 このように、「ナ」が、国作り、国固めに関係した事が、7番目の、「ノ」の母音変化の説明であり、様々に説明しておいたのを、ここで纏めた。

 

 

 実は、話の語尾に全て、「ナ」を、今も使う地域がある。近くで聞いていると、大変和やかで優しい会話だ。また、地域によって、「ケ」を付ける地域もある。こちらを聞くと、驚く。

 

  共に、古語が残る地域方言である。今回は、私の革命的な新しい古事記解釈を、「宇摩説」と名付けた宇摩郡の方言を紹介する。

 

  宇摩平野の方言

 

 宇摩郡の海側(北側)の宇摩平野の西、土居地域は、今も普通の会話の語尾に、「ナ」を付ける。このナの使用は、古い認識を大事に継承して、人との交流を良くしていると思う。

 

 宇摩平野の西の方は、語尾に「ナ」を付けて、やさしい会話。

中央は偉そうな会話(ワレ、ワレヤ、ナンゾ、ドコゾなど)があり、語尾に、「ゾやド」が残り、皇室用語に似ている。

 

 東は、幕府の直轄領だったので、馬鹿丁寧だ。語尾に、ゾ・ドや、ナは付かない。南北1~2キロ、東西、20キロほど細長い地だが、会話に大きな差がある。

 

 なお、中央部(三島・寒川)の言葉は、古事記解明に大きく役立った。この地の方言は、語尾の、「ワレ」、「ワレや」「ゾ」、「ド」などは、旧事記にある天皇の言葉に一致している。

 

 また、子供が買い物に行くと、「ツカー」と、店に声を掛ける。ツカワセと云う、天皇の言葉の省略形である。ツカワセは、与える時にも、貰う時にも使う言葉だ。

 

 また、古事記歌謡に、「わがもこに」と云うのがある。史学では、「自分の元へ、家来にする」と、解いているが、モコとは、宇摩方言で今も使われ「婿」の事だ。

 

 この歌の場面は、川に流され、浮き沈みの状況で、助けを求めている。ここで、「家来にする」と助けを求めるのは、軽過ぎよう。「婿のする」の方が、ずっと適切である。

 

 このように、宇摩方言は、労せず古事記歌謡の解明などに役立った。宇摩説の解明には、宇摩方言も一役買っているのである。

 

  まとめ

 

 神名・地名のナを広く検討すると、古事記のイザナギ・イザナミの、国作り、国固め、実態が良く解るようになる。そして、ナは、この国作り、国固めに成功した地域に着いたと判った。

 

 谷川健一説の、「朝鮮古語の太陽」などは、「騎馬民族征服王朝」などという創作(希望的小説)に合わせた谷川健一など、反日・左翼学者の妄想である事が判って頂けたと思う。

 

 地名は、正しい言葉の理解によって、地名に残る歴史を解かなければ、「神武天皇は半島出身」などの思想の押し売りに乗せられてしまうし、地名に残る本当の歴史が消されてしまう。

 

 また、現在の地名学は、地名と歴史では無く、地名と地形学になっている。この、改革も必要である。地名は、歴史の記念碑なのである。

 

 宇摩説の普及によって、地名に残る正しい歴史が、古事記などと一致して、互いに補足する歴史を発掘したいものだ。このシリーズは、これを目指した、パイロットである。

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