はじめに
高天原・天之御中主神等から、高天原が特定できる説明はしたが、成立に関しては、今回は書いて無い（「やさしい古事記講座」では、説明している）ので、概要を説明しておこう。
宇摩説の高天原の成立
宇摩説では、高天原の成立が日本建国だとする。高天原には、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三人(柱）の神が居る。つまり、これが、三地域の主（代表）と云う事だ。
天之御中主は(瀬戸内海の中心に居た神＝四国・中国地域代表）であり、高御産巣日の神は九州代表の神、神産巣日神は近畿代表の神と云う事だ。
この三者が集まって、話合い高天原を作ったので、（後の倭人伝で卑弥呼を共立した）、この役員に就任したと見て好いだろう。高御産巣日は本人、神産巣日は代理の神と見られる。
高天原が出来た事で、「天津神と国津(地津）神」が発生した。つまり、天・地（国）の神が初めて発したのである。だから、高天原に国々が協力するのは当初に自分たち作ったから当然なのだ。
宇摩説のイワト（石屋戸）隠れ
天照大神とスサノオの関係は、「やさしい古事記講座」で、原文の解釈から解いている。説明が複雑で長いので、講座を読まれたい。此処では結論の概要を書く事にする。
神話に岩戸隠れの時間的説明が無いが、様々の様子から、この物語は、数年の話が纏められている事が判る。
簡単に言えば、スサノオの行為による天照大神の死亡と、新しい天照大神の即位式である。
この死と再生の行事の間は、相当の日数を掛けた事が、色々な行事などで判る。また、鉄器の農具などの生産もある。こうして、用意万端整って、岩戸前の宴会が始まっている。
だから、数時間の「日食説」など、記述に全く合わず、もっともらしいが、採るに足らない付会説だ。
岩戸隠れの神々の協力
史学は、イワト隠れで、国々、神々の協力を強調するが、最初から、日々、協力し合わないと、国など維持できない。おかしな所を強調するのは意図的思考が持ち込まれるところであろう。
ニニギの天下りと猿田彦の案内
ニニギの天下りは、良いのだが、此処に出て来た猿田彦から、一気に伊勢市の「猿田彦神社」、宇治土公（ウジトコ）宮司、伊勢神宮、天照の話、天皇とジグザグ説明が入る。
この飛び飛びの説明は、古事記の話から逸脱、飛躍する。古事記の、天照大神が天下りした記録は無い。だから、宇治土公宮司の伝承は後世（古事記以後）の話である。
なお、このNKの動画を見ていて、天照大神を「アマテラス」と何度も言っているのは非常に気に成った。私の記事は、天照大神で統一しているが、「天照大御神」が正式である。
この伊勢神宮・猿田彦神社。宇治土公の件は、次回以降に書く事にする。
「岩戸隠れ」の宇摩説の概要
昨日の高天原の場所、今日の高天原の成立。三地域の主たちの合意によって、共立した高天原の設立と役員就任。
（＊イザナギ・イザナミの話は此処では飛んでいる）
天照大神が石屋戸に隠れで、天地が暗闇に成って不幸が起こったのは、天照大神の死(かくれ）を、天津神、国津神が悲しんだ事を示すものだ。
そして、一年（数年？）後に行われた、岩戸前のどんちゃん騒ぎは、新女王の即位式であり、神々の土産は様々な農機が贈られた事を先の講座で原文の紹介と共に書いている。
宇摩説による古事記の知識を持って、もう一度、NHKの古事記3/5を、もう一度見られたい。
http://www.youtube.com/watch?v=YU6BDHadXQU&NR=1
今日の宇摩説の概要を知って、NHKの動画を見ると、NHKと史学の解釈、説明は非常におかしい事が理解できよう。
また、自分の思想に合う部分を探し出して、もっともらしく語っている。そのためか、私には神野志氏の表情が、自信を持った解説のようには見えない。
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こんな犯罪組織を持てるのは、「創価学会」しかないだろう。
この宗教は、暴力、集団（組織）ストーカーなど、池田大作王（自称）のために多くの犯罪を犯している。犯罪者のオゥムの麻原と同じ思考で、日本の王になろうと暗躍している。
