灯台下暗し -カッターナイフで恐竜を腑分けした記録-

仕事で携帯向けアプリを書いて、趣味で携帯電話を買い、趣味で同人小説を書いて、何もしていません。

漱石研究者がつんくの詩に魔術を見いだす

2005-12-10 19:04:49 | 日記
これはみゅハムさんにふるネタです。

石原千秋著「Jポップの作詞術」が提示する物語に、自分の至らなさを知りました。なお石原千秋氏の本職は夏目漱石作品の研究です。

私がやられたと思ったのは、モーニング娘。「Do it! Now」を分析して見せる節です。当然作詞は、つんく、です。そこの主題は「ありきたりな言葉の生かし方」。ありきたりな言葉は実際に使ってみると面白くないことが多いです。だから私は先日に「カッコいい単語を使うとそこに個性はない」と書きました。ところが石原千秋氏は、「Do it! Now」の詩は固有名詞を使ってありきたりな言葉に力を与える魔術を見せてくれると総括しました。それが批評かお世辞か、妥当性は私にとってはあまり関係ありません。

面白くなくなるからありきたりな言葉を使うなと言うより、こうすればありきたりな言葉に力を与えられると言う方が、提示している物語のスケールが大きいんですよね。

この投稿自体「そのスケールを俺は理解したんだ」という自慢が入っているのですが、いやはや、自分の至らなさに気付かねばなりません。
コメント
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