灯台下暗し -カッターナイフで恐竜を腑分けした記録-

仕事で携帯向けアプリを書いて、趣味で携帯電話を買い、趣味で同人小説を書いて、何もしていません。

家電の楽しさを見つけようとする叱咤

2005-12-07 22:47:54 | 日記
Freescale の CEO である Michel Mayer 氏のインタビューを読みました。理性では正しいと思い、感情では気乗りしませんでした。

技術革新の主戦場が PC から家電に移る、それが氏の主張です。それは正しいと考えます。多くの工業製品にはマイクロコンピュータが載っていますが、動くソフトウェアが急激に大規模になっています。しかも、古い技術で済ませていい訳ではなく、最新の技術で 1 円でも原価と消費電力を下げなければなりません。ソフトウェアも高機能で当たり前と見られています。今年の携帯電話で再生するムービーは、Windows 95 当時の PC では再生できませんが、当たり前の機能と思われていますから。

しかし家電が PC に比べて弱いのは愛好者がアマチュアプログラマになる率が低いことです。自分でプログラミングできませんし。するとアマチュアプログラマは PC に慣れ親しみます。仕事で初めて家電のプログラミングをするようになるのが多くの人のたどる道でしょう。

仕事と遊びは違うと分かっていても、業界を知らないと面白みが分かってこないんです。あんまり人に自慢できませんしね。

ゴルフの世界に次の格言があるそうです。"Driver is show. Pat is money." つまり、ドライバーで観客を楽しませてもパットが下手だと勝てないよ、ということです。そこから強引に言い換えると "PC is show. CE(Consumer Electronics) is money." と言う時代が来るのでしょうか。PC でも Microsoft と Intel は儲けていますが、他の会社は家電で競争するしかなくなって。しかしゴルフで先の格言が言われるのはドライバーの楽しさを否定できないことの裏返しでもあるんです。

顧客がこれを読んだら、そんなにふんだくるな、と怒るでしょうか。それはこわいです。あと、大学から私を知っている人も、お前はそんなに優秀じゃないから心配しない方がいい、と言うんでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする