交野市立第3中学校 卒業生のブログ

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「おかげさま」と「身から出たサビ」山中伸弥(ノーベル医学・生理学賞受賞者)

2013-01-16 19:32:26 | 徳育 人間力

┌───今日の注目の人───────────────────────┐

  「おかげさま」と「身から出たサビ」
       山中伸弥(ノーベル医学・生理学賞受賞者)

        『夢を実現する発想法』(致知出版社)より

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この頃(中学生)、特に忘れられない思い出があります。

教育大学の学生さんが教育実習に来た時のことです。

彼は柔道三段という腕前でした。
その人と練習で組み合うと、いとも簡単に投げられる。

受け身を取って一本にされるのは悔しいので、
私はちゃんと受け身を取らずに最後まで粘り、
変な手の付き方をしてしまった。
そのために、腕がボキッと折れてしまったのです

実習の先生としてみれば、大変なことです。
部活動をしている最中に、生徒の腕を自分のせいで
折ってしまったのですから。

その日の夜、慌てたように先生から電話がありました。

電話を取ったのは母ですが、そばで聞いていると、
先生は受話器の向こう側で平謝りをしている様子でした。
しかし母はその時、こう答えたのです。


「いやいや先生、気にしないでください。
 うちの息子の転び方が悪かったんだと思います。
 怪我したのはうちの息子のせいです。
 明日からも気にせず、いろんな子を投げ飛ばしてください」


その時の態度は、わが親ながら立派だと感じたものです。
母親からはあまり教えられたことはありませんが、
その出来事以来、私はいつも次のことを心掛けるようにしています。


何か悪いことが起こった時は「身から出たサビ」。
つまり自分のせいだと考える。

先生に投げられた時、自分がちゃんと受け身さえしておけば
怪我をしなかった。

そのために三か月ほど柔道ができなくなりましたが、
それも身から出たサビなのだと。


逆に、いいことが起こった時は「おかげさま」と思う。

確かに、自分が努力をしたためにうまくいくことはありますが、
実はその割合は少なくて、周りの人の助けがあって
初めて物事はうまくいくものなのだと思います。



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