春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器のこもり感(耳閉感)

2013-02-27 18:42:19 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日は朝からバタバタとして、ブログ更新が遅れてしまいました。

 

 

さて、今日は、補聴器を装用した時のこもり感(耳閉感)についてお話ししましょう。

補聴器をした時の物理的な違和感として、よく「自分の声が響く」とか「お風呂の中でしゃべっているみたい」と表現されて、使用することが難しい方がおられます。

比較的、難聴の程度が軽い方が言われる不具合の一つです。

 

 

耳に異常がない健聴者でも両耳を塞いでしまうと、ご自分の声がこもって聞こえます。

これと同じ現象が補聴器を装用する場合に起こり、特に、オーダーメードタイプ(耳あな型)を両耳装用される方に多く見られます。

ご自身が、言葉を発する場合や、咀嚼(そしゃく:物を噛む)する場合に頭の中で音が響き、つらくなります。

 

 

 

 

最近では、耳を塞がないタイプの補聴器も開発されており、「オープンタイプ」とか「RICタイプ」とか言われる耳かけ型の補聴器が適します。

特徴としては、耳栓部分に大きな穴が開いていて、通気が十分にとれるようになっています。

 

 

オーダーメードタイプの補聴器の場合、「ベント」と言われる通気用の穴を大きくとって、こもり感を軽くする処置をします。

 

 

 

 

大きなベントになると非常に大きな穴を開けることになるので、将来的に補聴器のボリュームアップが必要となったとき、ハウリング(音漏れのピー音)のリスクが高くなります。

そうなった場合、穴を埋めるためにシェルを再作(オーダーメード補聴器の形状直し)をする必要が出てきます。

 

 

再作を施すと料金がかかることもありますが、型直しをした補聴器にまたなれる必要があるため、お客様にとっては面倒な処置になるかもしれません。

 

 

補聴器屋さんでは、お客様の聴力測定をした際に、その聴力の状態から、「この方はこもりそうだな。」と経験上わかります。

こもり感を想定した上で、お客様に合う補聴器のタイプを提案したり、補聴器の製作上の工夫をしたり、お渡し後の調整を行っていきます。

 

 

多少の違和感は、使っていくうちに慣れていくことができますが、我慢して使っていると、補聴器を使うこと自体がつらくなって、最終的には使わなくなってしまいます。

神経質になる必要はありませんが、遠慮なさらずに補聴器屋さんにお伝えください。

 

 

 

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