春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
今日も福岡の天気は良いのですが、空には靄がかかったようになっています。
本日のPM2.5の予測状況は、46.9μg/㎥(1日平均)となっています。
全国の環境基準が35μg/㎥なので、大幅超過。洗濯物を外に干せません!
店舗のお隣がコインランドリーなのですが、利用者が増えているような気がします。
さて、本日は、「アナログ的フィッティング」についてお伝えします。
デジタル補聴器が登場して20年近くになりますが、近年の補聴器担当者さんに至っては、アナログの補聴器をフィッティングする機会(経験)がほとんどなくなったかもしれません。
お客様の聴力を測定して、そのデーターをメーカーのソフトに入力⇒オートフィットで処方。
具合が悪ければ、ソフト上で音質調整。
この繰り返しかもしれません。
中には、パソコンに表示されたグラフとにらめっこ⇒グラフをいじっては、調整に悪戦苦闘とフィッティングの「ドつぼ」に陥ってしまっているかもしれません。
しかし、なかにはアナログ的(原始的)なフィッティングで解消することも多くあります。
例えば、耳かけ型補聴器を使用されている軽中度難聴のお客様が、「耳閉感(こもり感)」に悩まされているとします。
デジタル調整に陥っていると、低音域を下げて、効果が薄ければ、さらに下げて・・・と最終的にはイビツな周波数特性になったり・・・。
ここで、原始的な手段ですが、『耳栓』に着目します。
今まで、Mサイズ(標準)のものを使用されていたら、1サイズ小さいものに変更します(Sサイズ)。
場合によっては、さらに1サイズダウンしてSSサイズでもハウリングリスクはそれほど高くないかもしれません。
また、「カサ」の部分にはさみで切れ目を入れても、十分な効果が得られることがあります。
「耳閉感(こもり感)」の要素には、耳道内を圧迫しているために生じてしまうこともあります。
物理的に圧迫感を軽減してあげれば、容易に解消してしまうことも・・・。
最近の小型耳かけ型補聴器などは、フック部分がオープンフィッティング用の専用チューブと交換できるものもあります。
補聴器屋さんにとっては、初歩的で当たり前のことなのですが、意外に行なわれていなかったりします。
フック部分についても、掛りが悪く、すぐに落下したり、かけていると痛くなるようなことがあれば、フックのサイズを交換したり、場合によってはカーブがお客様に合うよう微調整したりすることも必要になってきます。
メガネ屋さんで、フレームの形状を調整するフィッティングに近いかもしれません。
「素早く、お客様の具合に合わせる。」これも経験が左右する技術と言えます。
私もメーカー営業時代から感じていましたが、老舗の補聴器屋さんほど、メーカーの調整ソフトだけに頼らない傾向が強いです。(笑)
パソコンに表示されている音響特性のグラフよりも、ご自身の耳で聴いた補聴器の音や補聴器特性器で図ったデータのみを信用されていますね。
本日は以上です。
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