東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

独立診断士の仕事での固定と変動

2020-01-26 12:00:00 | 19期生のブログリレー

 19期生の田中宏樹です。
 
 2020年も早いもので一か月が経とうとしています。

 私も独立してから早いもので一年半が経過しました。

 独立して同業の方からよく聞かれるのが、固定の仕事は持っていますかということです。

 我々、診断士の業界での固定というのは、公的機関の仕事を月間で10日勤務しているなどをさします。こうした公的機関の仕事を週1~2日、もしくは月間で月12日~15日を契約して働いていると、肩書的にも大きいですし、月間の稼働率もあがるため、収入も目途がつきます。公的機関以外の仕事だと顧問契約も固定と言えます。

 固定の仕事に対し、変動というのは、紹介や自ら営業をして、月間の仕事を埋めていくというものです。固定の仕事ではないため、仕事を確保しないと収入は得られませんし、安定もしません。変動の仕事は公的機関からのスポット業務や専門家派遣、民間からの受注などがあります。民間と契約している人は単価も高くなっています。営業が好きな人や専門性が高い方は、固定の仕事はあまりしていない印象があります。

 私の場合、何か尖ったスキルがあるわけではないので、一年目は固定の仕事を中心に回していきました。固定を15日確保し、残りの10日ぐらいを専門家派遣やセミナーなどの仕事で回していきました。固定の仕事に就けたのは、公的機関が夏に公募をかけていたのをたまたま気づいて(締め切り2日前)応募し、採用となったのですが、今思えば運が良かったのだと思います。

 固定の仕事は、安定するというメリットがある一方で、仕事の内容もある程度、固定化してくるため、常に勉強が必要となる変動と比べると、成長カーブはかなり緩やかになります。契約打ち切りや、予算がつかなくてその仕事そのものがなくなってしまうと、一気に不安定になります。

 このため、収入が偏らないように仕事のポートフォリオも重要となります。

 現在の私の場合、公的機関の仕事を収入の5割、残りの5割を専門家派遣、セミナーなどにしています。一年目は固定8割、変動が2割ぐらいの比率だったと思います。いずれは、公的機関の仕事(固定)を3~4割、変動を6~7割にしたいと考えています。

 変動比率を高めるためには、専門性を磨く必要があると思っています。稼プロはもちろんのこと、勉強会などにも参加してスキルを磨いていきたいと思います。

 1月、2月は公的機関が公募をかける時期ですので、興味がある人や独立を検討されている方は、ホームページをチェックされてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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人と企業の良さの見つけかたと活かしかた

2020-01-25 17:07:30 | 19期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。稼プロ!19期生の高橋です。

本日は、稼プロ!の第7回講義【診る】診断実習です。

第6回講義では、木村先生と、河野先生から、いかにその店舗の特徴や良さを聞き出して、活かしていくかといくことが大事なのかを学びました。

それは人にも同じことが言えると思いましたので、「人と企業の良さの見つけかたと活かしかた」について書いていきます。

 

まず、人の良いところの見つけかたについてです。

・よく見る。

・こういう人なんじゃないかな?と想定して聞いてみる。

・心をオープンにして話をする。

・ポジティブに見ていく。

そうすることで、良さが見えてきます。

 

企業の良いところの見つけ方を考えていきます。

・よく見る。

・ポジティブに見ていく。

・この会社は何が魅力なのかを見ていく。

・どうやってこの企業は存続していきたのかを想定して聞いていく。

・なくなったら何が困るのかを想定して聞いていく。

そうすることで、企業の良さも見えてきます。

 

次に、良いところの活かしかたについてです。

人は、良さを相手に伝えることで自分のことを認めていきます。

人は良さを自分で認められると、その良さをどんどん使えるようになり魅力が増していきます。

 

企業も良さを認めることで、良さをどんどん使うことを意識して相手にわかるように発信していき、お客さんにも魅力が伝わります。

 

では、実際に店舗を例に見ていきます。

数年前にオープンした車でしか行けない田舎のカフェで、地元の人やドライブで来る人で日々満席の人気のカフェがあります。

良いところは、

・コーヒーのこだわりがある

・カフェへの思いが強い

・カフェの雰囲気が落ち着く

・オーダーメイドのケーキが可愛らしい

・他の飲食や雑貨屋とコラボレーション

良いところの引き出し方は、

・コーヒーのこだわりがわかるようにメニューや説明をしてくれる。コーヒーは手作りの焙煎器で丁寧に焙煎したコーヒー豆をネルドリップで提供している。

・カフェへの思いは、Facebookやインタビュー、取材などで発信している。

・カフェの雰囲気づくりは地元の昔の学校の机やイス、アンティークミシンのテーブルなどひとつひとつ違い、店主の雰囲気が反映されている。

・オーダーメイドケーキは日々Facebookにアップされる。いつか私も頼みたいと思ってしまう。

・カフェでアート展や教室のコラボレーションをすると、新規のお客様へとつながる。

 

 良いところを活かしてお客さんに届いていることで、お客さんに魅力が伝わりファンとなっています。

人の好さや企業の良さを見つけて、伸ばしていくことが大事です。

良さがわかったら、相手に伝えて相手が受け取ることで、その良さを他の人にわかってもらえるようにどんどん使っていけると思います。

良いところを自分自身や会社自身がわかっていれば、その良さを引き出すことができます。

最後に、実務実習の時に課題はなんだろう?と、ヒアリングのときも問題を探しがちでした。

本日は稼プロ!の診断実習のヒアリングです。魅力や価値、特徴なところを見つけて伝えていけるように、話を聞いて来ようと思います。

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読書

2020-01-24 16:00:00 | 19期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。

稼プロ!事務局スタッフの中津井徹です。

本年もよろしくお願いいたします。

本日は読書について書いてみたいと思います。

昨年卒塾した稼プロ!や現在出席している経コン塾の講義のなかで推薦図書をたくさん紹介していただきます。「診断士関連で紹介された本はとりあえず購入する」と心に決めているので、この2年間でそれなりの冊数になってきています。先日、今年の6月から通うマスターコースを決めたのですが、早くも推薦図書の一覧が送られてきて、少しずつ読み始めるようにとの指示もあり、これから読みたい/読むべき本の数が一挙に増えてしまいました。

今後の診断士活動のコンテンツに使えたらいいなと感じたものはパワーポイントにまとめたりしているものの、読んだ本(インプット)が診断士活動や普段の仕事(アウトプット)に果たして役立っているのか、役立てるにはどうすればいいのか、というモヤモヤ感を払拭できないできました。そんななか、ネットで検索していると、読んだビジネス書を1枚にまとめて書評をアップしているブログを発見しました。

               BIZPERA ビジネス書評はペライチで

                https://www.biz-knowledge.com/

詳しくは書きませんが、ビジネス書を1枚にまとめる方法や要約についての考え方などについても書かれているので、自分のできる範囲で真似てみようかと考えています。また、読書術に関する記事もあります。これまで、あまり考えたことがなく、年初でもあるので、紹介されている本から2冊購入して読んでみました。

        ①『できる人の読書術』(堀紘一著)

        ②『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(山口周著)

①では、「時間をかけてもよいから、何回でも読んで、自分の血肉にする」読み方も有用と書かれています(主に哲学の原書など難解なもの)。一方、②では必ずしも本を全部読む必要はない、パレートの法則のとおり、「本から得られる効果の8割は、1冊のうちのたった2割で構成される」からと書かれています。

また、①では内容を1行に要約する、②ではエバーノートなどを使って、「面白かった箇所の転記⇒ビジネスや実生活に対する示唆⇒具体的なアクションの仮設」の形でまとめるなど読んだ後のアウトプットにつなげる方法が挙げられています。

本を読む目的や人によってやり方は異なると思いますが、私にとっては有意義でした。

ただ、ビジネス書ばかり読んでいてもダメだなという気づきもあり、読書の時間をどのように確保するかが今年の自分にとって大事なテーマの1つになりました。

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働き方改革「生産性と幸福度」

2020-01-23 22:30:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、あけましておめでとうございます。19期生の繁野邦博です。

いよいよ2020年。
春には働き方改革関連法の残業時間上限規制が中小企業へも義務化、
夏には東京オリンピック・パラリンピック、秋には米国大統領選、
冬には嵐が活動休止など、大きな変化のある1年になりそうですね。

個人的には4月からの残業時間上限規制の中小企業義務化のお話が気になるところです。

建設業、自動車運転業、医師、新技術・新商品の研究開発業務などの
一部の業務を除き、原則として月45時間、年間360時間を超える残業ができなくなります。

一方で、長時間労働を是正する具体的な解決策がないまま、
「生産性の向上」と「残業時間削減」という側面ばかりに目を向けてしまうと
労働時間と賃金だけが減少するいわゆるジタハラ(時短ハラスメント)に発展し、
従業員の士気を下げるという結果になりかねません。

そんな中、先日遠藤さんも触れられていましたサイボウズ株式会社の
青野慶久社長の講演が、大変共感する内容だったためご紹介させていただきます。
以下のサイトで同様の講演記事がご覧いただけますので是非ご覧ください。

働き方の多様化を目指すなら「チーム戦」で挑め
離職率28%→5%を実現したサイボウズの働き方改革

サイボウズではまだ国内で「働き方改革」という言葉が広まる前の2005年から、
働き方の多様化に取り組み始められました。
当時は売上至上主義のブラックな状況で、年間28%にも昇る離職率を
何とか食い止めたかったという背景からだったそうです。
しかし、実際に辞めた方々の理由を聞くと給与、勤務地、時間、他社からの誘いなど理由は様々で、
これは何か1つやり方を変えるだけではだめだという結論に至りました。
公平な人事制度ではなく、100人100通りの人事制度を作ろうということに方針を取られました。

その後、従業員からの声を聞いてみると、
「残業したくない」
「週3日しか働きたくない」
「地方で働きたい」
「海外に行くことになった」
「友達が会社を立ち上げたので手伝いたい」
「給料に納得いかない」
などなど、出るわ出るわのオンパレード。

経営者の先輩からは、「そんなわがままを聞いていたら会社が潰れる」
という助言を受けながらも、従業員からの声を1つずつ取り入れていったそうです。

・働き方の選択(残業なし、短時間勤務、週3日勤務など)
・地方や海外も含め働く場所と時間帯を選べるウルトラワーク
・副業・複業の自由化
・退社しても再入社できる育自分休暇
・給与は転職市場での市場価格(社外相対評価)と社内での信頼度(社内絶対評価)で決定
などなど、ここでは挙げきれないほどの取り組みをされました。

その結果、2008年にはリーマンショックに加え、Googleの日本参入という大きな脅威に直面しながらも、
従業員の士気は高まり、離職率は5%まで低下、業績は右肩上がりの成長を遂げられています。

講演の中でも印象深かったのは、これまでの取り組みの過程を4象限のマトリクスで表現された以下の図です。

縦軸は「生産性」、横軸は「従業員の幸福度」。
取り組み開始時点でのポジションは左下の時代遅れの象限。
目指すのは右上のユートピア。
もしみなさんの会社に当てはめたらどのような経路でユートピアを目指されてますか?

働き方改革の「生産性の向上」、「残業時間削減」という側面にばかり目を向けると、
左上の「搾取」の象限を経て従業員の満足度を高めていくという経路になると思います。
しかし、そのような環境で働く従業員はこれから先も働いてくれるのでしょうか?

サイボウズでは、振り返ると以下のような経路を辿られています。
・先ず多様性を受け入れて従業員一人一人の幸福度を追及していく。
・するとどうしても時間的、地理的な制限が出てくるため、常に仕事や情報をシェアしないといけなくなる。
・常に情報がシェアされるとチームワークが生まれる。
・チームワークが当たり前になると互いの強みを出し合うようになり、イノベーションや仕事の全体最適が進む。
・イノベーションや全体最適が進んだ結果、生産性が上がっていく。

ベンチャーの情報通信業が長年かけたからできた人事制度や仕組みという部分もあるかもしれませんが、
①従業員の幸福度の向上、②チームワーク、③生産性向上
今後企業内やお客様支援の活動の中でも働き方改革を考える上で大事にしたい順番だなと思いました。
みなさんはどう思いますか?


★★★お知らせ★★★

稼プロ!では、「診断士はじめの一歩セミナー」を開催いたします。
ご都合がつく方は今後の参考に、ぜひご参加くださいませ。

開催日:2020年1月25日(土) 15:00~17:00
場所:京橋区民館
・ 診断士を受験中の方
・ 診断士に合格したばかりの方
・ 診断士に合格したけど、何から始めれば良いかわからないという方のためのセミナーです。

合格後にやるべき事が見えてきます!
時間や場所などの詳細は、下記からご覧ください。

▼お申込もこちらからお願いします。
http://kasepuro.com/LP/ippo2020/

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内部監査と中小企業

2020-01-22 12:00:00 | 19期生のブログリレー

第19期生佐々木辰也です。

今回も先月に引き続き内部監査をテーマにしたいと思います。 
私ごとですがこの年明けから職種が変わったことにより、企業の内部監査に関係する本を読んでいます。

今回はそこで理解した内部監査の視点を中小企業にどのように生かせるのかを考えてみることにしました。

カンサ、かんさ、監査、Audit、実査、往査、調査。

企業の中では、こういった言葉は従業員を身構えさせてしまう力がありますよね。ともすると、素直にカンサに応じてしまうと自分に不利益が及ぶのではないかと不安になる従業員もいるかもしれません。
そのように身構えさせてしまうのはこれまで行われてきた体験やクチコミによるものだと思われます。しかし、カンサはその使い途を変えることで、会社全体にとって受け入れやすく有効なものになるのではないかと思います。


経営資源の制約が強い中小企業においては、可能なかぎり無駄な動きをなくし効率良く利益をあげることが重要です。

そのために、まずは会社に内部統制がうまく機能していることが重要です。内部統制(正確には内部統制システム)というのは監査用語なのですが、難しい定義はさておき、私は「部長のハンコ」「部長の承認」と読み替えています。中小企業でしたら、工場長や店長ということでよいかと思います。

つまり、社長からの権限移譲が正しく機能していて、大事な(扇の)かなめをしかるべき責任者がしっかり現場をグリップしているか、ということです。
これができていないと、現場で勝手な動きを制御できずに大きな問題となる可能性があります。

たとえば、記憶に新しいところでは、飲食店や小売店でのバイトテロ事件がありました。あのような悪ふざけが起こった背景には、店長からの想いや価値観の伝達や、従業員の倫理観やモチベーション、お客様への想い、ルールなどがうまく機能していないなどの原因があったと思われます。発生後から業務を通常復帰させ、信用を回復させるのに多くのリソースを取られることになりました。


二つ目には、まずは経営の前途を困難にするリスクを把握し、その影響をなるべく受けないように備える必要があります。

このリスク把握や統制のノウハウというのは、執行者である社長とは別の視点、独立した監査の視点からしか得られないものもあります。

たとえば、起きてはならない不正というリスクがあります。そういったリスクをどのように抽出・把握し、どのように統制すべきかといったノウハウには専門性が必要です。
最近では、某大手企業の労働組合で巨額の着服事件がありました。これからの捜査や報道でその手口が明らかになるにつれて、組織は本来どのようにリスク管理すべきだったのかという議論が沸いてくると思われます。
 
中小企業においても、人的資源が限られているだけに、これらの事件を他人事と見過ごすわけにはいきません。一人の従業員の業務範囲が広く、牽制が効きにくい特徴がある中小企業においても、こういったリスクが全くないとは言い切れないからです。

こういったリスクが現実のものになると、経営者の責任のみならず、従業員の雇用への影響も出てきます。従業員にとっても他人事ではないということです。


これら、内部統制やリスク管理は一時的にではなく、継続して対応していく必要があります。内部監査という機能は、これに有効に働くものと思われます。

ただし、内部監査に大きなリソースを割くことは現実的ではありません。初回の監査体系の構築などは中小企業診断士などへ外部委託してノウハウを内部化し、社長の想いを熟知してかつ適性ある人を据えて体制を整えることが最適かと思います。

 

★★★お知らせ★★★

稼プロ!では、「診断士はじめの一歩セミナー」を開催いたします。ご都合がつく方は今後の参考に、ぜひご参加くださいませ。

開催日:2020年1月25日(土) 15:00~17:00 場所:京橋区民館 ・ 診断士を受験中の方 ・ 診断士に合格したばかりの方 ・ 診断士に合格したけど、何から始めれば良いかわからないという方のためのセミナーです。

合格後にやるべき事が見えてきます! 時間や場所などの詳細は、下記からご覧ください。

▼お申込もこちらからお願いします。

http://kasepuro.com/LP/ippo2020/

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