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Quiet Quitting

2022-09-22 12:00:00 | 22期生のブログリレー
 事務局の佐々木(晋)です。こんにちは。Quiet Quittingという言葉をご存知でしょうか?直訳すると”静かな退職”という意味で、会社でエンゲージメントが低く必要最低限の仕事しかしない人々を指すようです。米国ではGallup社が「会社で働く人の半分がQuiet Quitter」と発表するなど、メディアでこの言葉が頻繁に取り上げられています。つい先日、日本のニュース番組でも国内での事例が紹介されていました。20代の8割が会社での出世を望まず、責任や仕事量が増えるのを避け、定時で帰宅する若者が増えていると。
 
 Gallup社はQuiet Quitterが増えている原因を、”上司と部下の関係の悪化”と指摘しています。やはりコロナ禍のリモートワークが悪化を加速させたようです。だからと言って出社に戻すことは解決策になりません。米国での調査によると出社を強制した場合、2/3の人が転職を検討すると答えたそうです。どうしたら良いのでしょうか?
 Gallup社は管理職と部下の関係を悪化させる要因として以下の4点を挙げています。
・上司からの期待が明瞭でない
・会社のミッションやパーパスと繋がりを感じられない
・一生懸命働いていることが認識されていない
・キャリア開発のサポートが足りない
 私も管理職の一人として耳が痛いです。上記4点が大事なことであると認識していますが、忙しい日常のなかで十分にケアできてるとは言い切れません。部下のエンゲージメントを上げるためにもっと意識しようと思いました。
 
 その一方で、原因は上司と部下の関係悪化だけではなく、若い世代の仕事に関する価値観の違いもあるのではないかと思っています。我々の世代でも若い時に、”上司や先輩のように仕事だけの人生にしたくない”と思う人はたくさんいました。でも今はその根拠が当時よりもシリアスである点に違いを感じます。格差や気候変動問題など、競争による成長の追求の見直し気運が高まっていることも関連しているような。以前職場で稼プロ!のキャリアアンカーを実施したことがあるのですが、20〜30代前半のメンバーで出世を重視する”経営管理能力”をアンカーにした人はゼロで、”生活様式”と”奉仕・社会貢献”に分かれました。世代間の考えの違いというのは、時に対処が大変ですが非常に興味深くもあります。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (杵渕竜也)
2022-09-22 21:41:11
Quiet Quitting、初めてききました。静かな退職というと、何も理由を告げずにひっそりと退職する人かと思いましたが、なるほど在職でありながら前向きに働かない人の事を言うんですね。
勤務先でもコロナ後の新入社員が増えてきて、リモートワークというわけではないのですが雑談や呑みなどのコミュニケーションが少ない中で、上司や先輩との意思疎通に苦慮して働くモチベーションも上げにくいだろうと感じていました。
かつそもそも世代的にあまり上昇志向がないとすると、さらに心のケアは難解そうですね・・・
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Unknown (佐々木桃太郎)
2022-09-23 16:48:54
「Quiet Quitting」は初耳でした。しかも「Quitting」の英単語も知りませんでした 笑 
(「終了」や「辞める」なのですね。)
この言葉だけ聞くと、私も杵淵さん同様に、ひっそり退職する人だと思ってしまいます。

世代間の考え方の違いの傾向は私もよく感じます。
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Unknown (廣瀬達也(19期))
2022-09-24 00:23:28
私も「Quiet Quitting」初耳組です。
直訳すると「静かな退職」となりますが、
直訳するとなんだか変な意味あいになるのは「Quitting」に日本語に表しづらいニュアンスがあるのでは?
と思い少しネットで調べてみました。

確かに、米国中心に普及?しているワードのようでした。ただ、「何をquit(終了させる)のか」ということを気にしてみると、
「必要以上に努力することをやめる」
「自分の責務以上のことをすることをやめる」
「出世競争から降りる」
などの「終了」という意味合いのようです。
となると、つまり「必要最低限の仕事しかしない」という意味になることも納得できそうに感じました。

▼参考にしたのはコチラです。
https://www.daijob.com/crossculture/arimoto/20220906.html
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Unknown (佐々木(晋))
2022-09-24 11:42:23
杵淵さん、桃太郎さん、廣瀬さん、コメントありがとうございます!
Quiet quitting、私は決してネガティブな要因だけではないと思います。私も診断士活動や家事の時間を確保するために、10年ぐらい前からほぼ毎日定時上がりなので、見かけ上はQuiet quittingと思われてたかもしれません(笑)。必要以上というよりは、過剰な仕事を極力切りました。会社は上層部への過度な忖度とか、無駄な会議とか多いので。quiet quitting と思われている人たちには、同様の考えの人も結構いるのではと感じてます。
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