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化学工場勤務の社員として

2020-04-20 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは。事務局スタッフの森一真です。

外出自粛でどなたにも会えない日が多くなりました。私の職場は石油化学製品の製造現場に近く完全テレワークは難しいので、できるだけ出社する人数を絞るようにして対応しています。今、私は週1回出勤、他の平日4日はテレワークをしています。人との接触がちょうど80%削減になりました。このような状況になり、何でもない平常がとてもありがたいことと感じます。

さて、その週1回出勤している会社ですが、今月いっぱいで退職します。そのため出勤はあと2回だけです。職場のメンバーとは交代で出勤する体制を取っているので、最後は送別会どころか職場のメンバーと顔を合わせることすらなく会社を去ることになります。非常に寂しいですが仕方ないですね。コロナが落ち着いたら改めて送別会をすると言っていただけているので、その時を楽しみにしたいと思っています。

私は新卒で今の化学会社に就職し、以来26年間、本社や支店などに行くことなく、ずっと工場勤務でした。その間、いろいろな経験をしてきましたが、やはりどうしても忘れられないのが8年前に発生した爆発事故です。
2012年4月22日に発生したこの事故は化学業界ではとても有名な事故です。深夜2時過ぎ、工場内の化学設備が内部流体の異常反応により爆発して、現場にいた若い社員一人が死亡、25名の負傷者を発生させたことに加え、近隣住宅等999件の窓ガラス・シャッター等を破損させる被害を出しました。私はその当時爆心から200mほどの建物内にいたのですが、轟音とともに建物のすべての窓ガラスが割れ、私も死を意識せざるを得ず、足の震えが止まりませんでした。

その後、徹夜で消火活動、さらにその後数ヶ月はほとんど休みを取ることなく工場の復旧作業に明け暮れました。このときも今の状況と同様、何もなく平常運転していた時はなんてよかっただろうとつくづく思いましたし、一人亡くなってしまったことに対しては工場に勤務していた我々の責任だと感じました。大変つらい日々でした。

この事故では工場・会社に関係する多くのステークホルダーの皆さまにご迷惑をおかけしました。特に近隣地域の皆さまには生命の危険をも脅かしています。今も操業を継続させていただいていますが、2度とこのような事故を起こさないようにしなければなりません。それができないようであれば地域・市場からの撤退を余儀なくされることでしょう。

一方で、多様な化学製品とそれを生産する化学会社・化学工場は現代社会には無くてはならないものと考えます。このコロナウイルス拡散の現在の状況下においても多くの化学工場は操業を続けています。それは化学工場から生まれる化学製品が食品流通や医療にも必要不可欠なものであり、基本的な現代生活を支える基盤となっているからです。

私はまもなく工場を去りますが、化学工場で働く方々には地域に影響を及ぼす事故を起こさないよう、安全には十分に配慮しつつ、人々の暮らしを支えていく製品を生み出す工場として誇りを持って働いてほしいと思っています。

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コメント (4)
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