友の死

友人の訃報は早朝の電話で知ることになり、その日が告別式でした。

沖縄県の名護市まではとても間に合わず、離れていることのもどかしさ・・

心を落ち着けるまでただ呆然と五月晴の空を眺めているだけで・・

ここ十年、心を病んでいた彼女は入院することが何度かあり、状態がいいときは

よく電話もくれたり、私が帰郷した際は食事を共にし「うつ病」の辛さや

生きること・死の意味など何度も私に問いかけていた。

そのつど彼女の心の闇を突き付けられ二人して涙したことか・・・

その彼女が飛び降り自殺・・生きることに終止符を打ったのでした。

共通の友人に「私が帰郷したら3人で逢いたい」と楽しげに話していたらしい・・・

4月2０日～２４日まで沖縄に帰っていた私なのに母の介護と伯母の法事で

連絡をしないまま東京に戻ったのです（戻ってから何故か気になっていたのですが・・）

もしも会っていたら・・３日経ち、夫も気遣い穏やかに接してくれるのですが、

何をするにも力が入らず彼女の笑顔が頭から離れない・・体がちぎれる様な切なさ。。

悔やまれる・・美智子さん連絡せずごめんね・会いにゆけずごめんね。。。

悲しみをよそに日々は続いてゆく・・・・

心配していたことが・・・

とうとう・・きたっ～福島原発事故で心配していたことです！

葛飾区金町浄水場の水道水から放射性物質が暫定基準値の

２倍を超える数値が出たということです！

乳児の摂取は控えるようにと・・1歳未満の乳児に適さない水！

テレビでは混乱を防ぐように、ニュースキャスターや専門家などが

声高々に説明をしている！理解し慌てないことが大切だということは

百も承知！しかしこれから先予想していないことが起こりうる！

そのことが怖い！

買いだめは一切していなかったのですが、お米がなくご飯炊けないので

スーパーへ・・お米がない！何と！お水のペットボトルがなーーい！

遅かった・・・お水が1本も無い我が家・・どうしよう～危機感が走った！！

彼岸

多磨霊園に12名（大人9名・子供3名）2台の車にわかれて

出かけてまいりました。やはり高速では車が少なくガソリンスタンドでは

長蛇の列が・・至る所で原発の風評被害で品薄深刻は拡大するばかり。。

被災者のご苦労を思うと申し訳なく買いだめなどや早急な判断を

やめてほしいと願う。。

車中の会話・・被災地の話や介護の話などいろいな話の流れから86歳の義母いわく

「今は何かあったら一番安全なところは、あの世で昔は地獄と言っていた世が今では天国

なのかもしれないわね」と人生の旅支度をぼちぼち始めているという義母の言葉に

一同・・まぁ～なんてことを！！と思ったのですが一瞬に地獄をみた東日本巨大地震の

爪後はあまりにも残酷で・・人生をしっかり生きている母の言葉に妙に肯いてしまった。。

ご先祖様に感謝の気持ちと、地震で亡くなられた方、被災された方にご冥福と

お見舞いを申しあげ霊園をあとにした。。。お墓参りが出来る幸せ有り難く思う。。。



　　　　　　　　
義姉達は・おはぎ・のり巻きが定番　　　　　　義兄のお孫ちゃんたち
私はおかず担当です　　　　　　　　　　　　　巨大地震のことを知るのはずっと後のことだろう。。

主なきお店で・・

先日、お世話になっていた知人が亡くなり四十九日を終えたとの

知らせが届き、いろいろな想いの心でその人のお店へ向かいました。

お付き合いの広いSさんでしたが、家族だけの密葬でお坊さんも

立ち会うことなく旅立ったとのこと・・

親の代からの呉服屋を継ぎ、商才にたけていて着物に造詣が深く

着物のセンスはやがて私を魅了し、着付けの世界へと導いてくれた人でした。

彼女主催のイベントによく参加させてもらったことや、着物のアドバイスや

反物の見方など・・私の今の人生に凄く！影響を与えてくれた恩人でした。。

整理中のお店にはいるなり、彼女の匂いとそばに佇んでいる気配を感じる・・

私は何度も彼女に「いままでありがとう・・お世話になりました」と呟いていた。。

お店の鏡に彼女の笑顔が・・私の目に映ったのでした。

今月いっぱいで彼女の歴史が刻まれたこの場所が無くなる・・・

永遠の別れ・・人は大切な何かを失くしても・・生きてゆく・生きなければ





20代に出会えたこの場所から今の私がある・・・

確認せずに・・

未曾有の災害は被災者にも私達にも、深い悲しみとさまざまな

爪後を残していまだ！いやこれからいばらの道を強いられる残酷さ・・

今日、裏千家淡交会の研究会が中野サンプラザであるはずでした・・

JRが動いている安心感で確認せず出かけてしまった。。。

会場入り口で中止の事を知りあっ～うっかりでしたぁ～

しかたがないので庵の友と、6月予定のお茶会に向けての小物を見に

茶道具屋さんとデパートを回る。

そしてデパートでランチ・そこへ・・突然ぐらり！！居合わせた人々の悲鳴！！

東日本巨大地震の誘発なのか・・怖さは私の脳と心臓をどうにかしちゃう～！

ランチ時隣にいた方が「ここで地震が来たら仕方がないわ！どうにもならないもの・」

かなりの肝っ玉！「皆落ち着いて対処しましょう・・」とだれかれなく励ましあう！

この２、3日道行く人と自然に言葉を交わすことが多い・・

誰もがもう他人ごとではないと助け合いの心が見えてきた。。。